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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #05-38
第11次長期滞在クルー 国際宇宙ステーション(ISS)の第11次長期滞在クルー、コマンダーのセルゲイ・クリカレフとフライトエンジニアのジョン・フィリップスは、今週、スペースシャトルの打上げとISSの船外活動の準備を終え、通常の科学実験を2種類行いました。 クルーの6カ月にわたるミッションは、7月23日で100日目となります。クルーは、供給品や新しい実験ラック、交換されるISSの姿勢制御装置であるコントロール・モーメント・ジャイロ(CMG)を搭載して、来週到着するスペースシャトル「ディスカバリー号」を楽しみにしていると7月22日に報告しました。ISSのクルーはディスカバリー号へ運び込まれる物資を梱包しました。 今週の初め、クリカレフとフィリップスは8月の船外活動のためにソユーズ宇宙船(10S)を、ピアース(ロシアのドッキング室)からザーリャ(基本機能モジュール)へ移す業務を短時間で完了させました。ISSのクルーは、米国中部夏時間7月19日午前5時38分(日本時間7月19日午後7時38分)にピアースからソユーズ宇宙船(10S)を分離し、そして7月19日午前6時8分(同7月19日午後8時8分)、ソユーズ宇宙船(10S)はISSとドッキングし直しました。 ディスカバリー号(STS-114ミッション)後に行われるクリカレフとフィリップスの船外活動は、材料曝露実験装置の調査と貨物を運ぶ欧州宇宙機関(ESA)の欧州補給機(ATV)のためのテレビカメラの設置と貨物ブームアダプタの移設が行われる予定です。 フィリップスは今週、EarthKAM学生実験のためにデスティニー(米国実験棟)にデジタルカメラを設置しました。クルーがそのカメラを取り付けた後、中学生は大学生の協力の元に、特定の地理の研究を行っています。カメラは指定された時に写真を撮影し、その画像はインターネット上で世界中の学校教室や一般参加者により閲覧が可能になります。現在、EarthKAMに43校から写真撮影の問い合わせがあります。 クリカレフは、微小重力環境で高周波が結晶形成にどの様な影響を与えるのか、自動的に実験を行えるようプラズマ結晶実験を起動しました。この実験はロシアとドイツ宇宙機関による共同事業です。 ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。 次回の ISS ステータスレポートは、STS-114ミッション終了後、もし打上げ延期があれば7月29日に発行する予定です。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2005/iss05-38.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日:2005年7月25日
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