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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #05-36
第11次長期滞在クルー 国際宇宙ステーション(ISS)の第11次長期滞在クルーは今週、飛行再開ミッション(STS-114)で到着予定のスペースシャトル「ディスカバリー号」を迎える最終的な準備を行いました。 コマンダーのセルゲイ・クリカレフとNASAサイエンスオフィサーのジョン・フィリップスは科学実験、運動、通常のメンテナンス作業を行うとともに、ディスカバリー号に乗せて地上に持ち帰る物資などの梱包を行いました。 15日、クルーはソユーズ宇宙船(10S)の移動準備として、その動作制御システムのテストを実施しました。ソユーズ宇宙船(10S)はクルーがISSから避難する必要が生じた場合の救命艇であり、6カ月のミッションを終えて帰る際に使う乗り物でもあります。 ディスカバリー号の打上げが延期されたため、8月に計画されている船外活動の支障にならないよう、ソユーズ宇宙船(10S)をピアース(ロシアのドッキング室)からザーリャ(基本機能モジュール)へ移す計画です。この移動は、当初ディスカバリー号のミッション後に予定されていたものであるが、クリカレフとフィリップスは船外活動にピアースを使用できるようになります。 クリカレフはISSの再与圧を行うため、ズヴェズダ(ロシアのサービスモジュール)の後部にドッキングされたプログレス補給船(18P)のタンクの酸素を使用しました。また、クリカレフはロシアの姿勢制御システムのスラスタ用にプログレス補給船(18P)からISSへ燃料の移送を終えました。11日、クルーはディスカバリー号のクルーと無線交信を行うとともに、今週1週間はスペースシャトルに積み込む荷物の梱包作業に追われました。また12日に、クリカレフとフィリップスは、通常のメンテナンス作業として煙探知器の点検を行い、13日にはランデブー・ピッチ・マヌーバ(Rendezvous Pitch Maneuver: RPM)の写真撮影の準備をしました。ディスカバリー号がISSのおよそ600フィート(約183m)下でゆっくりと背面宙返りを行う時、両宇宙飛行士によって熱防護システム(TPS)の撮影を行います。 14日、クリカレフとフィリップスは、RPMのためのカメラ設定など比較的軽い作業を楽しみながら終えました。ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。 次回のISSステータスレポートは、ソユーズ宇宙船の移動後の7月19日、または新規イベントがあれば発行する予定です。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/ISSreports/2005/ISS05-36.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日:2005年7月19日
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