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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #05-25

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第11次長期滞在クルー
2005年5月13日(金) 午後3時00分(米国中部夏時間)
2005年5月14日(土) 午前5時00分(日本時間)

第11次長期滞在クルー(コマンダーのセルゲイ・クリカレフとフライトエンジニアのジョン・フィリップス)は、国際宇宙ステーション(ISS)での通常のメンテナンス作業と科学実験を引き続き行い、宇宙滞在1ヶ月を終えました。

クルーは、メンテナンス作業と研究活動で忙しい1週間を過ごしました。

地上の技術者が運動中のデータを注意深くモニタする中、クルーは今週もトレッドミルを使った運動を行いました。トレッドミルは、5月6日に内蔵されている電力ブレーカが落ちたため一時的に使えなくなっていました。5月13日に行われた月例定期検査で、フィリップスによってトレッドミルのジャイロスコープの動きを抑えるケーブルが切れていることが発見されたため、クルーは当面の間、他の運動機器を使用することとなりました。なお、このトレッドミルには、運動時に生じる振動がISSに伝わらないようにするために、動きを安定させるためのジャイロスコープが特別に装備されています。

技術者は動きを抑えるケーブルの写真を解析し、これがトレッドミルの故障の原因であったのか判断する予定です。他にクルーが使える軌道上の運動機器としては、2台の自転車エルゴメータがあります。

ISS内には、今週もプログレス補給船(17P)のタンクから酸素が補給されました。水から酸素を分離することによってISSに酸素を補給するエレクトロン(酸素発生装置)は、現在停止しています。ロシアの技術者は、6月にISSに到着する予定のプログレス補給船(18P)に、エレクトロン用の新しい部品を搭載する予定です。

ISSには十分な量の酸素が、複数の供給源に貯蔵されています。現在ISSに貯蔵されている酸素と、次のプログレス(18P)で運ばれる酸素の量を合計すると、エレクトロン無しでも少なくとも今年いっぱいはISSクルーに必要な酸素量を維持できます。

来週いっぱいは、現在ISSにドッキングしているプログレス補給船(17P)の酸素が使用されます。それを全て使い切った後は、固体燃料の酸素発生装置(Solid Fuel Oxygen Generator: SFOG)が使われます。ISSにはSFOGが84個あります。必要であればSFOGのみで少なくとも42日間、酸素を供給することができます。ISSの「クエスト」(エアロック)にも100日分近い酸素が貯蔵されています。

現在ISSにドッキングしているプログレス補給船(17P)は、米国中部夏時間6月15日午後3時10分(日本時間6月16日午前5時10分)に分離する予定です。プログレス補給船(18P)は、6月16日午後6時9分(同6月17日午前8時9分)にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、6月18日午後7時10分(同6月19日午前9時10分)にISSとドッキングする予定です。ISSは5月11日にプログレス補給船(18P)の到着に向けて高度を上昇させました。これにより、ISSの近地点(地球に最も近い地点)高度が1.5マイル(約2.4km)上昇し、遠地点高度226.1マイル(約363.8km)、近地点高度214.2マイル(約344.6km)の軌道になりました。新しいプログレス補給船(18P)は、通常以上の量の酸素を運ぶ予定です。その次のプログレス補給船(19P)は8月下旬にISSに到着する予定です。

今週、クルーはふたりとも、7月のSTS-114飛行再開ミッション、スペースシャトル「ディスカバリー号」で回収される予定の機材を梱包しました。また、ロシアセグメントの換気システムと生命維持システムの定期メンテナンス、スペースシャトルとのドッキング時に使われるVHF無線通信リンクの検証を行いました。クリカレフは様々な補給品と機材の在庫確認のため、ロシアセグメント内の様々な場所で作業を行いました。

フィリップスは、主にISSのラップトップコンピュータ数台に関して作業を行いました。ポータブル・コンピュータ・システム(Portable Computer System: PCS)ラップトップ内の情報を、ハードディスクから一度消去して、再度書き込むことによりリフレッシュさせて、動作不良だったハードディスクをバックアップとして使えるようにしました。PCSラップトップは、クルーが警告・警報(Caution and Warning: C&W)システムを監視したり、ISSの運用モードやコマンド・コントロール(Command and Control: C&C)システムを管理するために使われます。ISSで必要とされる2台のPCSコンピュータは正常に稼働しており、さらに3台のハードディスクを予備として使うことができます。

フィリップスは、起動に問題が見られる3台のISS支援コンピュータ(Station Support Computers: SSC)に関する作業も行いました。原因究明の後、2台のコンピュータは起動しましたが、画面にはなにも写りませんでした。この2台はモニタ画面を必要としないアプリケーションでのデータ伝送に利用できます。残りの1台は起動せず、技術者達がさらなる原因究明方法を検討しています。ISSにはクルーが電子メールを使用したり、文書を作成したり、毎日のスケジュールや作業予定を見るには十分な数のコンピュータが作動しています。また、フィリップスは、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)の操作卓で使われているラップトップのバッテリーを交換しました。NASAのISSサイエンス・オフィサーとして、ISSでの生活への適応を終えた後、フィリップスは「Journals」実験を始めました。この実験では、将来の宇宙機設計に役立つ情報を収集することを目的として、ミッション期間中のクルーの認知力(perceptions)を記録します。フィリップスはまた、来週に第1回目を実施予定のFOOT(Foot/Ground Reaction Forces During Spaceflight)実験の準備を行いました。この実験でフィリップスは、下肢機能モニタリングスーツ(Lower Extremity Monitoring Suit: LEMS)という機器を装備した服を着て、圧力センサが付けられた靴を履きます。FOOT実験では、無重量状態で下半身や筋肉を動かす時にかかる力を研究者達がより理解できるように、12時間分のデータが記録されます。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://www.nasa.gov/stationをご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、5月20日または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2005/iss05-25.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2005年5月16日

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