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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #05-14

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第10次長期滞在クルー
2005年3月18日(金) 午後3時00分(米国中部標準時間)
2005年3月19日(土) 午前6時00分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは今週、船外活動に関する作業として、ふたつのエアロックの修理と準備を行いました。

第10次長期滞在クルーのコマンダーであるリロイ・チャオは、米国の「クエスト」(エアロック)へ新しい熱交換器を取り付けました。固く締まったボルトや結合部を慎重に扱いながら、チャオは故障した熱交換器を今月初めに届いた新しいものと交換しました。

この作業は、米国製宇宙服とクエストを使った船外活動再開への第一歩となります。熱交換器は、米国の宇宙服がエアロックに接続されているときに宇宙服を冷却するためのものです。チャオは予定より早く修理を終え、空いた時間でラップトップパソコンのハードディスクの交換等、他の作業も行いました。

フライトエンジニアのサリザン・シャリポフは、第10次長期滞在クルーにとって2度目で最後となる船外活動に向けて、エアロックとしての機能も持つ「ピアース」(ロシアのドッキング室)の準備を始めました。チャオは、ロシアの機器とともに使用する米国の機器(ヘルメットの照明装置、工具保持装置(tool caddy)等)を集めてシャリポフを手伝いました。また、ふたりは船外活動で取り付ける予定のケーブルとアンテナを集めました。シャリポフとチャオは、3月28日に6時間近くISSの外に出て、ISS外部への機器の取り付け作業を行うとともに、ロシアの実験衛星を放出する予定です。

シャリポフは、繰り返し停止したエレクトロン(酸素発生装置)の故障原因について引き続き調査しました。この故障によるISSの酸素供給への影響はありません。ロシアの専門家はエレクトロンの状態を監視し続けています。水から酸素を生成するエレクトロンは、ISSの酸素供給源のひとつです。

3月16日にコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscopes: CMG)1基が停止して以来、2基のCMGでISSの姿勢を制御しています。遠隔電力制御装置(Remote Power Controller: RPC)と呼ばれるブレーカが故障し、1基のCMGへの電力供給が出来なくなりました。RPCをリセットしましたが、復帰しませんでした。このRPCの故障によるISSの活動への影響はありません。2基のCMGがあればISSの姿勢を制御することができます。

現在、専門家がRPCの状態を評価しています。RPCは船外活動を行って交換することができますが、その作業計画と実施時期については未定です。1基目のCMGは2002年6月に故障しており、今春に予定されているスペースシャトルの飛行再開ミッション、STS-114ミッションで交換される予定です。

また今週、クルーは、ISSにドッキングしているソユーズ宇宙船の座席に座り、体が合うか試しました。ソユーズ宇宙船の座席には、着陸の際、搭乗者を守るための特別なクッションが取り付けられています。クッションの体への密着性については、クルーが快適かつ安全に帰還できるよう、ISSでの長期滞在中、数回試されます。チャオとシャリポフは、4月25日に予定されているISSからの分離とカザフスタン共和国への着陸まで、残り約5週間になりました。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、3月25日または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2005/iss05-14.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2005年3月22日

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