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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #05-09

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第10次長期滞在クルー
2005年2月25日(金) 午後3時00分(米国中部標準時間)
2005年2月26日(土) 午前6時00分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは、新しいプログレス補給船(17P)の到着に向けた準備と、将来の宇宙探査への応用が可能なISSのロボットアームの運用を行い、1週間を終えようとしています。

第10次長期滞在クルー(コマンダーでNASAのISSサイエンスオフィサーのリロイ・チャオとフライトエンジニアのサリザン・シャリポフ)は、今週、ロシアのプログレス補給船(16P)にISS内の不要品を積み込みました。2月27日朝のプログレス補給船(16P)の分離に備え、2月25日朝にプログレス補給船(16P)と「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の間のハッチが閉じられました。

プログレス補給船(16P)は、米国東部標準時間2月27日午前11時6分(日本時間2月28日午前1時6分)にISSから分離する予定です。プログレス補給船(16P)は、分離後スラスタを噴射し、ISSから安全な距離を取った軌道に移ります。その後、3月9日に大気圏に再突入し安全に投棄されるまで、ロシアのフライトコントローラが技術試験を行います。プログレス補給船(16P)は、チャオとシャリポフへの食料や補給品を搭載し、2004年12月にISSに到着しました。

次にISSへ送られるプログレス補給船(17P)は、2月28日午後2時9分(同3月1日午前4時9分)の打上げに向けた最終準備のため、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地の射点に、2月26日に運ばれる予定です。打上げ後2日間飛行した後、3月2日午後3時15分(同3月3日午前5時15分)にISSにドッキングする予定です。NASA TVでは、3月2日午後2時30分(同3月3日午前4時30分)から、ドッキングの模様を生中継します。プログレス補給船(17P)は、ISSとドッキングする17機目のプログレス補給船です。

新しいプログレス補給船(17P)には、2トンを超える補給品や食料が搭載されています。その中には、2,932ポンド(約1,330kg)の備品、実験機材、生命維持システム機器、386ポンド(約175kg)の推進剤、242ポンド(約110kg)の酸素と空気、1,071ポンド(約486kg)の水が含まれます。また、86個の食料コンテナが積み込まれ、現在ISS上に備蓄されている食料に、さらに160日分以上の食料が追加されます。

プログレス補給船(17P)によってISSに運ばれる米国の重要なものとして、「クエスト」(エアロック)内にある米国製宇宙服を冷却するための新しい熱交換器があります。去年、この熱交換器が原因で宇宙服内に錆が混入し、ISSの米国セグメントでの船外活動が中止されたことから、交換品を搭載しています。新しい部品はチャオが来月取り付け、次の第11次長期滞在クルーが点検し、夏にはクエストが再度使える予定です。他に運ばれるものとして、スペースシャトル飛行再開ミッションとなるSTS-114ミッションで、第11次長期滞在クルーがISSに接近するスペースシャトル「ディスカバリー号」の熱防護タイルを撮影するためのデジタルカメラとレンズがあります。撮影された画像は、ディスカバリー号の熱防護システムが無事であり、地球へ安全に帰還することができるかどうかをミッションマネージャが判断するための材料として利用されます。

2月25日早くに、技術者は「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)に先月組み込まれた新しいソフトウェアの2日間にわたる試験を終えました。このソフトウェアは、ISSのクルーではなく、地上のミッションコントロールセンターからカナダアーム2の操作を可能にするものです。試験は成功しました。

チャオは、「デスティニー」(米国実験棟)内にあるロボティック・ワークステーションの前で待機し、必要であればカナダアーム2の操作を手動で引き継げるようにしていました。しかし、カナダアーム2への自動コマンドにより、カナダアーム2は問題なく動作しました。カナダアーム2の肩関節、手首関節、両端のエンドエフェクタ(Latching End Effector: LEE)が全て動かされ、その結果、新宇宙政策を支える将来の宇宙機用のより複雑なロボットを設計する者にとって、貴重なデータをもたらす新たな可能性が確認されました。

また2月25日に、チャオは米国製宇宙服に回転ポンプを取り付けました。これは7月中旬に予定されているSTS-121ミッションで、宇宙服を地上に回収するための準備作業です。

研究活動としては、チャオがDAFT(Dust Aerosol Measurement Feasibility)実験を行いました。この実験装置は、オハイオ州クリーブランドにあるNASAグレン研究センターで開発されました。DAFT実験では、微小重力下で超微粒子の数を計測する装置の効率性を試験します。これは宇宙探査機で使われる次世代の火災検知器の開発に向けた実験です。

この装置はP-Trak®と呼ばれ、イソプロピルアルコールの蒸気が入ったチャンバに超微粒子の混入した空気を通すことで微粒子の数を計測します。アルコールの水滴が微粒子の周りに凝縮し、ビームを遮断するのに十分な大きさになり、微粒子数が計測されます。NASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用チームが、ISSでの科学実験の計画を立てます。

NASA、ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また地上からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、2月28日のプログレス補給船(17P)の打上げ後または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2005/iss05-9.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2005年2月28日

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