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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #05-07

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第10次長期滞在クルー
2005年2月11日(金) 午後4時00分(米国中部標準時間)
2005年2月12日(土) 午前7時00分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)の第10次長期滞在クルーは、科学実験やプログレス補給船(16P)の分離に向けた準備、またロボットアームの運用などを行い、忙しい一週間を過ごしました。

宇宙滞在4ヶ月目となったアジア系のクルーたちは、新年(旧正月)を祝いました。NASAのISSサイエンスオフィサーであるリロイ・チャオとフライトエンジニアのサリザン・シャリポフは、春節を祝うメッセージを送りました。メッセージにはチャオが自在に操る中国語とロシア語のお祝いが含まれていました。

チャオとシャリポフは、ISS内にある除細動器の点検と、5月か6月に予定されている飛行再開ミッションで、スペースシャトル「ディスカバリー号」が運ぶ多目的補給モジュール(Multi-Purpose Logistics Module: MPLM)に積み込む機材の準備と梱包を行いました。準備作業としては、今週始めに数時間かけて、工具や整備キットの在庫点検など「クエスト」(エアロック)での宇宙服機材の保管と確認作業が行われました。

今週はほかに、ISSの姿勢を調べる航法受信装置(Navigation Receiving Module)のロシアモジュールへの設置作業が終了しました。またチャオは、「クエスト」(エアロック)での作業を引き続き行い、米国製宇宙服で使われるMETOX二酸化炭素除去キャニスターをふたつ再生しました。このキャニスターは、宇宙服内に吐き出された空気の中から二酸化炭素を除去して、酸素を供給するものです。

クルーはまた、エレクトロン(酸素発生装置)を9日に停止しました。この停止は予定されていたもので、現在ISSにドッキングしているプログレス補給船(16P)の酸素を消費するためのものです。酸素を消費し、プログレス補給船(16P)の重量を2月27日の分離に必要な重さまで減らします。プログレス補給線(16P)からの酸素の供給は2回行われます。1回目(約10mmHg)は2月15日、2回目(約15mmHg)は2月25日の予定です。エレクトロンは3月上旬に再稼働する予定です。

8日に行われた姿勢変更は予定通り成功しましたが、その後コントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyro: CMG)の1基が飽和状態となり、ISSの姿勢制御ができなくなったため、CMGによる姿勢制御に戻す作業は中断されました。

約1周回の間、自動的にロシアの姿勢制御システムのスラスタによって姿勢制御が行われ、約14kgの推進剤が使われました。CMGが飽和状態になったのは、地上からの間違ったコマンドが原因でした。地上チームは問題の原因を見つけて、CMGを正常な状態に戻すためのコマンドを送信しました。その後、CMGは姿勢制御能力を取り戻し、ロシアのスラスタは停止しました。このことによる、この日のクルーの活動には影響はありませんでした。

技術的作業やメンテナンス作業とともに、クルーは約14時間の科学実験と医療実験を行いました。シャリポフは「Cardio-Cog」と「Plazmennyi Kristall」(微小重力下でのプラズマ・ダスト結晶と流体に関するロシアの研究)を行いました。チャオは二元コロイド合金実験(Binary Colloidal Alloy Test: BCAT)の記録写真を撮影しました。BCATは、インクや塗料、牛乳のような液体中に浮遊しているコロイドや粒子の、微小重力環境下での長期挙動を観察する実験です。

クルーは、継続中の発展型超音波診断(Advanced Diagnostic Ultrasound in Microgravity: ADUM)実験に参加しました。今週始めのコンピュータでの習熟訓練の後、11日にチャオを被験者としてスキャンを行いました。この実験は、地上でも遠隔地にいる患者の診断を補助するという応用が可能です。

今週は、ミネソタ州セントポールにあるNASA Explorer Schoolのクロスローズ(Crossroads)小学校との教育イベントが生中継で行われました。また8日には、クルーとロシア連邦宇宙局(FKA)のアナトリー・ペリミノフ長官およびドイツのエーデルガルト・ブルマーン連邦教育研究大臣との、今後のドイツ・ロシア宇宙協力事業に関する特別会談が行われました。

NASA、ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはwww.nasa.govをご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、2月18日または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2005/iss05-7.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2005年2月14日

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