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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-68

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第10次長期滞在クルー
2004年12月23日(木) 午後4時45分(米国中部標準時間)
2004年12月24日(金) 午前7時45分(日本時間)

ロシアのプログレス補給船(16P)は国際宇宙ステーション(ISS)に向かっています。プログレス補給船(16P)はカザフスタンのバイコヌール宇宙基地より米国中部時間12月23日午後4時19分31秒(日本時間12月24日午前7時19分31秒)に打ち上げられ、10分も経たないうちに軌道に到達しました。その後ただちに、自動操作で太陽電池パドルと航法アンテナが展開されました。

第10次長期滞在クルー(コマンダーでNASAのサイエンスオフィサーのリロイ・チャオとフライトエンジニアのサリザン・シャリポフ)の睡眠時間に入って数分後に、プログレス補給船(16P)は打ち上がりました。この時、ISSは高度225マイル(約362km)でチリ西部を飛行していました。

米国中部時間12月25日午後5時31分(日本時間12月26日午前8時31分)に予定されている自動ドッキングに備えて、プログレス(16P)の軌道高度を上げてISSへの経路を微調整するための2回のエンジン噴射が夜間に予定されています。プログレス(16P)は「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後部のドッキングポートにドッキング予定です。これはISSにドッキングする16回目のプログレス補給船になります。クリスマス当日のドッキングの模様は、12月25日午後4時30分(日本時間12月26日午前7時30分)からNASA TVで生中継する予定です。ジョンソン宇宙センターのニュースルームはNASA TVでのドッキング生中継と同時に開かれる予定です。

プログレス補給船(16P)には、5,000ポンド(約2,268kg)の食料、燃料、酸素、水、予備品、クルーへのクリスマスプレゼントが搭載されています。また内部には1,234ポンド(約559kg)の推進剤、110ポンド(約50kg)の酸素と空気、926ポンド(約420kg)の水、そして2,700ポンド(約1,225kg)以上の予備品、生命維持装置の部品、実験装置が搭載されています。ISSの食料倉庫の補充のための、69個のコンテナに詰められた約112日分の食料が搭載品の中に含まれています。その他の搭載品としては、新しいラップトップ型コンピューター、米国製宇宙服の交換用部品、来年到着予定の欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV、無人補給機)のための追加の部品があります。

26日午後12時(日本時間27日午前3時)を少し回ったくらいに、チャオとシャリポフはISSとプログレス補給船(16P)との間のハッチを開け、荷下ろしを開始する予定です。

2004年8月以来、ISSにドッキングしていたプログレス補給船(15P)は米国中部時間22日午後1時37分(日本時間23日午前4時37分)、ロシアのフライトコントローラによってISSより切り離されました。約4時間後、不要品を満載したプログレス補給船(15P)はコマンドで軌道から外れるよう逆噴射が行われ、地球の大気圏に再突入しました。

また、クルーは今週も引き続き科学実験を行いました。チャオとシャリポフは、発展型超音波診断装置(Advanced Diagnostic Ultrasound in Microgravity: ADUM)実験の追加実験を行いました。

初日には、2人は交代で骨や歯のスキャンを行いました。翌日、6時間の絶食の後、シャリポフの腹部スキャンが行われました。データが失われてしまった前回の実験の分を取り戻すため、チャオもシャリポフの腹部スキャンを行いました。

また、心電図の記録を取るために被験者と電極を固定する、医療用クルー固定システム(Crew Medical Restraint System)も使用しました。スキャンとスキャン後の活動はビデオと写真に撮影され、地上での解析のためにダウンリンクされました。この実験は宇宙環境で起こりえる医療的緊急時における超音波診断能力を試験するものです。

今週後半に、成功した超音波スキャン(特にサリザンの腹部で行われたスキャン)の検討のため、チャオと地上チームは実験後の解析を行いました。繰り返しスキャンを行うことでクルーの習熟度は上がっています。

この実験ではすでに、医療従事者以外の人間が地上の医療専門家に診断のための情報をダウンリンクすることができることを示しています。この「遠隔医療(telemedicine)」技術は低周回軌道よりさらに遠くへ向かう宇宙飛行士が使う以外にも、地球上の遠隔地での緊急医療への応用ができます。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

NASAおよび他機関のミッションについてはhttp://www.nasa.govをご覧ください。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2004/iss04-68.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2004年12月24日

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