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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-60

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第10次長期滞在クルー
2004年11月5日(金) 午後4時00分(米国中部標準時間)
2004年11月6日(土) 午前7時00分(日本時間)

国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗している第10次長期滞在クルー(コマンダーのリロイ・チャオとロシアの宇宙飛行士サリザン・シャリポフ)は、科学実験やメンテナンス作業、習熟訓練のペースが上がってきました。

今週行った科学実験で特に注目するものは、発展型超音波診断の実験です。これは、将来の長期宇宙飛行におけるクルーの診療にとって重要なものです。また地上でも、遠隔地での診療や救急医療を進歩させる可能性もあります。

クルーは、11月4、5日に多くの時間を費やして、発展型超音波診断(Advanced Diagnostic Ultrasound in Microgravity: ADUM)実験を行いました。この実験では、コンピュータ上で訓練を受けたクルーが、実際に発展型超音波診断を行うことができるかどうか評価されます。宇宙でのスキャニングと同時にデータが地上の医師に送信され、そのデータから診断を行います。

NASAのISSサイエンスオフィサーでもあるチャオは、11月4日にシャリポフを被験者としてADUM実験を行い、逆に11月5日には、シャリポフがチャオを被験者として実験を行いました。

クルーは、11月4日に救急医療訓練に参加し、手順の確認や、クルー健康管理システム(Crew Health Care System: CHeCS)の利用を行いました。その日遅くに、シャリポフは組織等価比例計数管(Tissue Equivalent Proportional Counter: TEPC)を、「デスティニー」(米国実験棟)に移しました。TEPCは、継続的に放射線強度を計測する装置です。ISSの至る所で計測するため、TEPCは定期的に移動されます。

チャオは、二元コロイド合金実験(Binary Colloidal Alloy Test: BCAT)を行いました。BCATは、インクや塗料、牛乳のような液体中に浮遊しているコロイドや粒子の、微小重力環境下での長期挙動を観察する実験です。この結果は、将来のISSクルーが研究するコロイドの種類を決定するときに参考となります。チャオは、11月1日に2時間強の時間を費やしてBCAT実験を行い、週の後半にも定期的に実験を行いました。

クルーは、引き続き日課である運動とISSのメンテナンス作業を行いました。メンテナンス作業として、「ザーリャ」(基本機能モジュール)の煙検知器の交換も行いました。シャリポフは、11月4日に約1時間半かけて、欧州宇宙機関(ESA)とロシアのGTS(Global Timing System)のケーブルが断線していないか検査しました。GTSは、時刻合わせのための信号をISSから地上に配信するためのシステムです。最近、ときどき問題が発生していました。

11月2日の米国大統領選挙の日に、チャオはFoxニュースおよびAP通信社の記者と話をしました。話題の中心は、チャオが10月31日にEメールによる投票を行ったことで、宇宙から米国大統領選挙に参加した初めての人となったことについてでした。

11月8日に、チャオとシャリポフは、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)の習熟訓練を行う予定です。クルーはカナダアーム2を操作し、デスティニー外部のデブリシールド上の関心のある場所がカメラの視野に入るように移動させます。この場所は影もしくはデブリシールドに生じたくぼみかもしれません。この場所は、数年前にスペースシャトルが飛行したときに撮影された写真で確認された場所です。11月12日に、クルーは再びカナダアーム2を操作して、今月終わりに予定されているソユーズ宇宙船の移動のために、カメラの視野が最も良くなる場所に移動させる予定です。

一方、第9次長期滞在クルー(サイエンスオフィサーのマイケル・フィンクとコマンダーのゲナディ・パダルカ)は、ロシアの星の街にあるガガーリン宇宙飛行士訓練センターで過ごしています。彼らは報告会や、地球重力に適応するためのリハビリを行っています。彼らは今月終わりにヒューストンに戻る予定です。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の詳細については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、11月12日か、もしくは何かイベントがあればその時に発行する予定です。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2004/iss04-60.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2004年11月8日

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