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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-58
第9次長期滞在クルー 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、7,800万マイル(約1億2500万km)以上飛行した第9次長期滞在クルー(コマンダーのゲナディ・パダルカとフライトエンジニアのマイケル・フィンク)は、本日帰還しました。 彼らとともにロシア宇宙軍の宇宙飛行士ユーリ・シャーギンも帰還しました。シャーギンは、ISSに8日間滞在し、科学実験を行いました。 パダルカ、フィンク、シャーギンは、ソユーズ宇宙船(8S)に搭乗して、米国中部夏時間10月23日午後7時36分(日本時間10月24日午前9時36分)に、カザフスタン共和国中北部、Arkalykの北東約43マイル(約70km)の位置に予定通り着陸しました。着陸後すぐに、回収部隊が着陸地点に到着しました。 パダルカとフィンクは、宇宙で187日21時間17分を過ごしました。彼らは、今回と同じソユーズ宇宙船(8S)に搭乗して、4月18日に打ち上げられました。ISSに6ヶ月滞在し、科学実験やシステムの保全を行いました。 フィンクは、帰還して初めて生後4ヶ月の娘、Tarali Paulinaと対面します。彼女はフィンクが宇宙にいた6月18日に生まれました。クルーの家族たちは、着陸数時間後にロシアの星の街に到着する予定のクルーを待っています。パダルカとフィンクは、11月中旬にヒューストンに戻るまで、飛行後報告会や医学検査のため、数週間星の街に滞在する予定です。 彼らの成果のひとつとして、前例のない船外活動での修理作業が挙げられます。これは、ロシア製の宇宙服と工具を使用して、米国のジャイロスコープへの電力を復旧させるために米国の電力ブレーカを交換した作業です。フィンクはまた、軌道上で行われた中でも最も複雑な米国製宇宙服の修理作業を行いました。彼は、宇宙服の冷却システムで使用している水循環ポンプの交換を行いました。このシステムは、軌道上で修理できるようには設計されていませんでした。また彼らは、来年初飛行する予定の欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)の到着に向けた準備など、計4回の船外活動を行いました。 ISSでは、第10次長期滞在クルー(コマンダーでNASAサイエンスオフィサーのリロイ・チャオとフライトエンジニアのサリザン・シャリポフ)が、6ヶ月にわたるミッションを開始しました。ミッション中、2回の船外活動やスペースシャトルの飛行再開に向けた準備などを行う予定です。第10次長期滞在クルーは2005年4月25日に帰還する予定です。 チャオとシャリポフは、忙しかった引き継ぎ期間を終えて休息を取るため、3日間は軽い作業のみを行う予定です。ここ1週間、彼らは4月以降ISSを我が家としてきたパダルカとフィンクから、ISSの運用について学んできました。パダルカとフィンクは、チャオとシャリポフに対して日々の運用について概要を説明し、保全作業を一緒に行いました。シャリポフは、パダルカとともにエレクトロン(酸素生成装置)の修理を終え、チャオは、フィンクが行った米国製宇宙服のメンテナンス作業を支援しました。シャーギンは、予定していた科学実験を全て終えました。 ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。 ISSでの科学実験の詳細については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。 次回のISSステータスレポートは、10月29日か、もしくは何かイベントがあればその時に発行する予定です。
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日:2004年10月25日
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