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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-54

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第9次長期滞在クルー
2004年10月1日(金) 午後4時00分(米国中部夏時間)
2004年10月2日(土) 午前6時00分(日本時間)

国際宇宙ステーションに搭乗している第9次長期滞在クルーは、今週、エレクトロン(酸素生成装置)を修復し部分的に稼働させ、またISS内の空気モニタシステムの交換を行うなど、メンテナンス作業を着実に前進させました。

第9次長期滞在クルー(コマンダーのゲナディ・パダルカとフライトエンジニアのマイケル・フィンク)はまた、帰還に向けた荷造りを始めました。ロシア連邦宇宙局(FKA)は、次のISSクルーである第10次長期滞在クルー(コマンダーのリロイ・チャオとフライトエンジニアのサリザン・シャリポフ)の打上げは、米国中部夏時間10月13日午後10時6分(日本時間10月14日午後0時6分)に行う予定であることを発表しました。NASAとFKAのISSマネージャが本日会合し、飛行準備審査会(Flight Readiness Review: FRR)においてミッションの準備状況を審査し、全て順調であることを確認しました。

ソユーズ宇宙船(9S)には、チャオとシャリポフとともに、ロシア宇宙軍の宇宙飛行士ユーリ・シャーギンも搭乗する予定です。3人の乗ったソユーズ宇宙船(9S)は、10月15日午後11時24分(同10月16日午後1時24分)にISSにドッキングする予定です。パダルカとフィンク、そしてシャーギンは、ソユーズ宇宙船(8S)に搭乗して帰還し、10月23日午後7時32分(同10月24日午前9時32分)にカザフスタン共和国に着陸する予定です。チャオとシャリポフはその後6ヶ月間ISSで過ごします。

パダルカとフィンクは今週も引き続きエレクトロンの修理を行いました。エレクトロンは過去数週間断続的に作動してきました。エレクトロンは水から酸素を生成し、その過程で生成された水素はISSの外部に廃棄されます。ロシアの地上管制官による計画に従って、クルーはエレクトロンの水素排気用配管を「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)内の別の排気用バルブに接続しました。このバルブは通常、大気汚染制御システムの一部として使用されているものです。

新しい排気バルブに接続したことで、エレクトロンは数日間の試験運用中、無事に作動しました。一方クルーは、エレクトロンが使用していた排気バルブ内のフィルターを引き続き清掃し、エレクトロンの配管を詰まらせたと考えられていた水酸化カリウムを取り除こうとしました。

フィンクは今週「デスティニー」(米国実験棟)にある米国の空気モニタシステムを交換し、完全に動作するように復旧しました。主成分分析器(Major Constituents Analyzer)と呼ばれるこの装置は、以前は断続的に運用されていました。現在は、プログレス補給船(15P)で運ばれた新たな質量分析器が取り付けられたため、連続的に運用されています。

今週行われた他の作業としては、米国フライトコントローラが放熱用ラジエータ回転機構(Thermal Radiator Rotary Joint: TRRJ)の点検を終えました。TRRJは、できるだけ効率的に熱を排出するためラジエータを回転させる、ISS外部に取り付けられた機構です。TRRJは、スペースシャトルの飛行が再開しISSに新たな太陽電池パドルが取り付けられるまで動作させる必要はありません。

10月4日午前9時40分(同10月4日午後11時40分)から、パダルカとフィンクは飛行中記者会見を行い、NASA本部、ジョンソン宇宙センター、ケネディ宇宙センターに集まったメディア代表からの質問に答える予定です。

今週の科学実験として、フィンクは宇宙でのはんだ付け実験を行いました。フィンクはISSに搭載された材料サンプルをいくつかはんだ付けし、その間地上の研究者はその様子を観察すると同時に見識を述べました。この研究は無重量環境でのはんだ付けの特性について理解を増すことを目的とし、もしかするとISSや将来の宇宙船で飛行中に電子機器を修理するときに使う装置が開発されるかもしれません。

クルーはまた、地球上で地質学や環境面で関心のある場所などの写真撮影を引き続き行いました。写真は定期的に地上に送信され、送信された画像はhttp://spaceflight.nasa.gov/gallery/images/station/crew-9/ndxpage1.htmlでご覧になれます。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の詳細については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは10月8日か、もしくは何かイベントがあればその時に発行する予定です。 


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2004/iss04-54.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2004年10月4日

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