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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-50

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第9次長期滞在クルー
2004年9月3日(金) 午後6時30分(米国中部夏時間)
2004年9月4日(土) 午前8時30分(日本時間)

第9次長期滞在クルー(コマンダーのゲナディ・パダルカとフライトエンジニアのマイケル・フィンク)は本日、6ヶ月間の滞在期間中で4回目で最後となる船外活動を順調に、そして予定より早く完了しました。パダルカとフィンクは5時間21分の船外活動で、メンテナンス作業および来年初めてISSに到着する欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)のためのアンテナの設置を行いました。

パダルカとフィンクは、ロシアのオーラン宇宙服を着用して米国中部夏時間9月3日午前11時43分(日本時間9月4日午前1時43分)に「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の「ピアース」(ロシアのドッキング室)から外に出て、船外活動を始めました。今回の船外活動は、パダルカにとっては通算6回目、フィンクは今回のISS滞在で初めて船外活動を行ったので通算4回目となりました。船外活動はモスクワ郊外コロリョフのミッション・コントロールセンターからロシアのフライトコントローラによって指揮されました。

船外活動用工具とテザーを準備した後、パダルカとフィンクは早速仕事を開始しました。「ザーリャ」(基本機能モジュール)上で、ふたりはザーリャの冷却剤の流量を測るポンプコントロールパネルを交換しました。それから4ヶ所の手すりにテザーガイドを設置しました。このテザーガイドは今後の船外活動を行う際に、宇宙服をつなぐテザーが絡まないようにするためのものです。

ISSが地球の影に入ったとき、ふたりは作業を一時中断しました。この間に、ヒューストンのフライトコントローラはISSの姿勢に関するデータを測定しました。測定したデータは、ロシアのオーラン宇宙服の冷却システム(からの氷の昇華)がISSの姿勢変動に影響を与えているのかどうか検討するときに使用されます。今回の船外活動を通じて、ISSの姿勢変動量は予想の範囲内でした。想定外の処置を行ってISSの姿勢を維持することはありませんでした。

パダルカとフィンクは、ズヴェズダ外部で2時間半の作業を行い、ISS後部に3基の通信アンテナを設置しました。これらのアンテナは、8月3日の船外活動で設置した装置とともに、来年ISSに初めてドッキングする欧州宇宙機関(ESA)の無人のATV「ジュール・ベルヌ」を誘導するときに使用される予定です。残りの3基のATV誘導用アンテナは、来年2月に次の第10次長期滞在クルーによって取り付けられる予定です。第11次長期滞在クルーは、ATV用の通信機器をズヴェズダ内にも設置する予定です。

パダルカとフィンクはピアースに戻って、ふたつのエアロックハッチのうちひとつに保護用の手すりカバーを取り付けました。このカバーは宇宙服のテザーが手すりに絡まないようにするためのものです。

フィンクはまた、日本との契約に基づいてズヴェズダ外部に設置されたスーツケースサイズのトレイの写真を撮影しました。微小粒子捕獲実験および材料曝露実験(Micro-Particle Capturer and Space Environment Exposure Devices: MPAC&SEED実験)と呼ばれるこの実験は、様々な材料に対する微小粒子の影響を調べるための実験で、約3年前にズヴェズダ外部に設置されました。

パダルカとフィンクは作業が終了するとエアロックに戻って、9月3日午後5時4分(日本時間9月4日午前7時4分)にハッチを閉じました。今回の船外活動は、ISSの組み立てと保全のための船外活動としては56回目、ISSから船外に出て行ったものとしては31回目でした。パダルカとフィンクは4回で計15時間45分の船外活動を行いました。現在のところ、ISSの組み立てと保全のために計338時間以上の船外活動が行われました。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは9月10日か、もしくは何かイベントがあればその時に発行する予定です。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2004/iss04-50.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2004年9月7日

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