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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-46
第9次長期滞在クルー 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している第9次長期滞在クルーは今週、プログレス補給船(15P)の到着に向けた作業を行いました。また、科学実験やシステムのメンテナンス作業も行いました。 プログレス補給船(15P)は、米国中部夏時間8月11日午前0時03分(日本時間8月11日午後2時03分)に、カザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。現在、8月14日午前0時02分(同8月14日午後2時02分)に予定しているズヴェズダ(ロシアのサービスモジュール)後部へのドッキングに向け飛行中です。NASA TVでは、ドッキングの模様を8月13日午後11時(同8月14日午後1時)から放送する予定です。 コマンダーのゲナディ・パダルカとNASAのサイエンスオフィサーでフライトエンジニアのマイケル・フィンクは、プログレス補給船(15P)の到着に備えて、新たな補給品を保管するためISS内を掃除したり、ドッキングの様子を撮影するためビデオカメラを設定したりしました。また、パダルカは、プログレス補給船(15P)の自動ドッキングシステムが何らかの理由で使用できないときに手動でドッキングさせるロシアの遠隔操作ドッキングシステムの使用方法を復習しました。 ISSがメキシコ湾とカリブ海上空を通過したとき、クルーは熱帯性低気圧「ボニー」とハリケーン「チャーリー」の写真を撮影しました。また、「デスティニー」(米国実験棟)外部のビデオカメラで低気圧の発達する様子が撮影されました。 クルーは科学実験として、発展型超音波診断装置を使用して、健康なクルーに対して超音波検査を行ったとき、微小重力環境下でどのような結果になるかデータを収集しました。またこの実験により、訓練をあまり受けていない人々が、この場合ヒューストンのミッションコントロールセンターのような遠隔地にいる医師からの支援を受けて検査を行うための技術が検証されています。 クルーはまた、ロシアの微粒子プラズマについて研究する実験や、宇宙での体重の変化について研究する実験を行いました。また、長期の宇宙飛行が骨格筋に及ぼす影響を調べる米国のBiopsy実験のため、2日間の食事の記録を取りました。 8月9日にクルーは、約550人の先生や生徒が出席する中、ハワイ州カムエラのワイメア中学校の生徒からの質問に答えました。8月10日には、フィンクはテネシー州Decherdのグッドシェパード学校(Good Shepherd School)とセントポールカトリック学校(St. Paul's Catholic School)の生徒とアマチュア無線で通信しました。 クルーは、空調システムの定期的なメンテナンス作業と環境サンプルの定期的な採取を行いました。また、緊急時のソユーズ宇宙船への避難訓練も行いました。 プログレス補給船(15P)の詳細については、ロシア連邦宇宙局(FKA)のhttp://www.federalspace.ru/video/Progress_M50_www.pdfをご覧ください。 ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。 ISSでの科学実験の詳細については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。 NASA TVは、アメリカ大陸ではAMC-6衛星(西経72度、中継器9、垂直偏波、周波数3880MHz、音声帯域6.8MHz)から受信することができます。アラスカとハワイでは、AMC-7衛星(東経137度、中継器18、垂直偏波、周波数4060MHz、音声帯域6.8MHz)から受信することができます。 次回のISSステータスレポートはプログレス補給船(15P)のドッキング後の8月14日か、もしくは何かイベントがあればその時に発行する予定です。
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日:2004年8月16日
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