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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-41

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第9次長期滞在クルー
2004年7月23日(金) 午後3時00分(米国中部夏時間)
2004年7月24日(土) 午前5時00分(日本時間)

今週、国際宇宙ステーション(ISS)の第9次長期滞在クルーは、6ヶ月間の滞在期間の中間点を過ぎました。彼らは3回目の船外活動の準備を行うと共に、人類が初めて月面に着陸してから35周年目の祝典に参加しました。

7月19日は、ISSコマンダーのゲナディ・パダルカと、フライトエンジニアのマイケル・フィンクにとっては、飛行の中間点となりました。彼らは4月19日に打ち上げられ、そして10月19日に帰還する予定です。フィンクは7月19日に、ABC-TVの「グッドモーニング、アメリカ」のチャールズ・ギブソンと、6月に生まれた彼の娘であるタラーリについて話をしました。フィンクの妻と子供はヒューストンからこの交信に参加しました。

今週、クルーは不要となった機器をプログレス補給船に積み込む作業を続けました。プログレス補給船は7月30日にISSから分離される予定です。「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方のドッキングポートからのプログレス補給船の分離は、8月3日に予定されている次の船外活動のための場所を空けるために行われます。パダルカとフィンクは、ロシアの宇宙服を着て、「ピアース」(ロシアのドッキング室)から船外へ出て、欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)のドッキングに必要な反射器と通信機器を設置します。欧州宇宙機関(ESA)のこの貨物船は、来年初飛行を行う予定です。昨日(7月22日)、パダルカとフィンクは「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)の位置を変更し、カメラで船外活動の様子を観察できるようにしました。また本日は、船外活動のタイムラインをモスクワの専門家と確認する作業を終えました。

一方、ヒューストンのフライトコントローラは、なぜ米国の宇宙服2着が適切な冷却を行えないのかについて調査を続けています。今週、宇宙服の技術者は、フィンクが1着の宇宙服のウオータポンプのモータの原因究明作業を行う様子をモニタしました。この作業の模様を撮影したビデオと写真の解析は続けられています。予備のウオータポンプ2個は、次のプログレス補給船で8月11日にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる予定です。

非動作状態である右舷の排熱用ラジエータのコンピュータが7月19日に故障しましたが、現在の運用には大きな影響はありません。現在のISSの状態ではこのラジエータは使われていません。しかし、このコンピュータはフライトコントローラが使われていない機器の温度と圧力をモニタするのに使われていました。このラジエータはスペースシャトルの飛行再開後、数回のミッションが行われるまでは使用は予定されていません。

7月20日にパダルカとフィンクは、アポロ11号の月面着陸記念日を祝いました。そしてCBSニュースとのインタビューを行い、過去、現在、そして将来の宇宙探査と、将来の宇宙探査においてISSがどのような役割を果たすのかについて話しました。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の詳細については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは7月30日か、もしくは何かイベントがあればその時に発行する予定です。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2004/iss04-41.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2004年7月27日

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