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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-38
第9次長期滞在クルー 再起動された国際宇宙ステーション(ISS)のコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscope: CMG)は、米国中部夏時間7月2日午前6時20分(日本時間7月2日午後8時20分)に姿勢制御系統に無事戻されました。このCMG-2は、今週行われた船外活動で電力が回復し、7月1日午後には完全な運用状態である毎分6,600回転にまで達しました。そして夜の間に行われた試験で、姿勢制御に使えることが確認されました。 第9次長期滞在クルー(コマンダーのゲナディ・パダルカとNASAサイエンスオフィサーでフライトエンジニアのマイケル・フィンク)は、6月30日に5時間40分におよぶ船外活動を実施し、CMG-2に電力を供給するため、故障した電力ブレーカを交換しました。電力が回復したCMG-2は現在、他の2基のCMGと共に、ISSの姿勢制御を正常に行っています。 本日、クルーは、ロシアのオーラン宇宙服を乾燥させるために吊したり、工具を片づけたり、船外活動の専門家と作業後の会議を行うなどして、船外活動後の片付け作業を終えました。明日にはクルーの睡眠スケジュールも通常の時間帯に戻り、7月5日(月)の祝日を含む週末の3日間は米国独立記念日を祝う日となります。クルーは船外活動関連の最終作業を来週には終えて、微小重力環境下での発展型超音波診断(Advanced Diagnostic Ultrasound in Microgravity: ADUM)などの科学実験を行う予定です。 ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。 ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。 次回のISSステータスレポートは7月9日か、もしくは何かイベントがあればその時に発行する予定です。
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日:2004年7月5日
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