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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-13 |
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第8次長期滞在クルー
フォールとカレリは、ヒューストンのミッションコントロールセンターと緊密に連絡を取りながらトレッドミルを床面から取り出して、ジャイロスコープを取り外し、ジャイロの内部にあるベアリングを交換し、全部品を元通りに組み立てる作業を3日間かけて行いました。3月11日にクルーはトレッドミルでの運動を再開しました。トレッドミルは適切に作動していますが、フライトコントローラたちは、当面、運動中はジャイロスコープの動作または非動作に関わらずその性能の監視を続けています。 クルーは、過去3ヶ月に渡って制振装置(Vibration Isolation and System :VIS)なしでトレッドミルで運動してきました。VISにより、クルーは繊細な微小重力科学実験へ影響を与えること無しにトレッドミルで激しい運動を行うことができます。 クルーは11月にトレッドミルから聞きなれない音を聞きました。技術者たちはそれをロール方向の動きを安定させるジャイロスコープのベアリングの故障と結論づけました。交換用の部品類は1月にプログレス補給船(13P)でISSに送られました。今週行われた修理の後、フォールはその音が止んだと報告しました。 ISSでの修理作業は今週末まで続きます。カレリはエレクトロン(酸素生成装置)の故障の原因究明を続けています。3月12日に、カレリは交換が必要となるかもしれない部品を判明するための、系統だてた検査を始めました。ISSには、エレクトロンのための交換部品がすべてあります。 ロシア製の酸素を生成キャニスタは、3月13日の早朝にISSの酸素を補給するために使用される予定です。プログレス補給船(13P)の酸素タンクを使用した最後の気圧調節は、今週行われました。次のプログレス補給船(14P)は5月に到着する予定です。ISSには、必要になったときに備えて、4か月分以上の十分な酸素の準備があります。しかしながら、エレクトロンは今行っている原因究明と必要な修理が終われば、完全に使用できることが期待されています。 3月12日に、フォールは、宇宙滞在中に行うFOOT(Foot/Ground Reaction Forces During Spaceflight)実験の4つのセッションのうち、3つ目を終えました。これにより、フォールは、微小重力の下での脚の使い方の違いについての追加のデータを収集しました。これは研究者たちが将来の長期間の宇宙飛行に備えた予防技術を開発するのに役立ちます。 フォールは、さらにADUM(Advanced Diagnostic Ultrasound in Microgravity)実験と呼ばれる微小重力中での高度な超音波診断の実験を行うための準備活動を終えました。来週カレリが超音波に関する実験を行うために、コンピュータ・ベースでの訓練が行われました。ADUM実験では、最小限の訓練を受けたISSクルーが、コンピューターのプログラムとミッションコントロールセンターにいる医者たちからの指示を基に、高度な超音波による診断をどのくらい実行することができるかを調べます。
ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/ をご覧ください。 ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/ をご覧ください。 次回のISSステータスレポートは、3月19日か、もしくは何かイベントがあればその前に発行する予定です。
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 |
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最終更新日:2004年3月15日 | |||
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