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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-06 |
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第8次長期滞在クルー
ISSが紅海上空を通過する頃、プログレス補給船(13P)は、米国中部標準時間1月29日午前5時58分(グリニッジ標準時間1月29日午前11時58分)(日本時間1月29日午後8時58分)に中央アジアの射場から打ち上げられました。約10分後に軌道に乗り太陽電池パネルと航行用アンテナを展開しました。プログレス補給船(13P)のコンピュータには、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方へ自動ドッキングを行うためのエンジンの噴射とランデブ用の軌道制御のために、前もってプログラムされたコマンドがロードされています。ドッキングは1月31日午前7時15分(グリニッジ標準時間1月31日午後1時15分)(日本時間1月31日午後10時15分)に行われる予定です。 プログレス補給船(13P)のISSへのドッキングの模様は、1月31日午前6時30分(グリニッジ標準時間1月31日午後0時30分)(日本時間1月31日午後9時30分)からNASAテレビで生中継する予定です。 新しいプログレス補給船の打上げは、プログレス補給船(12P)がISSから分離してから約24時間後に行われました。プログレス補給船(12P)は、1月28日午前2時36分(グリニッジ標準時間1月28日午前8時36分)(日本時間1月28日午後5時36分)にズヴェズダから分離し、その後焼却処分するために大気圏への突入が指令されました。古いプログレス補給船(12P)には、廃棄物やISSでは必要のなくなった物品が積まれていました。 新しいプログレス補給船(13P)には、第8次長期滞在クルー(コマンダーでNASAサイエンスオフィサーのマイケル・フォールとフライトエンジニアのアレクサンダー・カレリ)のための新鮮な食料や予備の部品、燃料が積まれています。彼らは、6ヵ月半を予定している任務のうち4ヶ月目をISSで過ごしています。プログレス補給船(13P)にはまた、科学実験装置が積まれています。この装置は、ISSの新しい第9次長期滞在クルーとともに4月19日に打ち上げられる予定の、欧州宇宙機関(ESA)のオランダ人宇宙飛行士アンドレ・カイパースが使うものです。カイパースは約1週間ISSに滞在し、ESAとロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)との商業契約の下、独自の科学実験を行います。カイパースは4月末にソユーズ宇宙船でフォールとカレリとともに地球に帰還する予定です。 クルーは、ISSの廃棄物をプログレス補給船(12P)へ積み込むことに集中し、忙しい週を過ごしました。クルーたちはまた、科学実験と通常のISSの保全作業を行いました。 1月26日に、フォールはズヴェズダ内でEarthKAM(Earth Knowledge Acquired by Middle School Students)のための準備を行いました。この地球観測活動は1月27日に開始され、ヨーロッパやアジア、北米の50校以上の学校が参加しています。参加者は、インターネットを通じて特定の地域の写真撮影要求を出し、地理学、地質学、植物学と地球科学を学ぶために、撮影した写真を受け取ることができます。 1月27日にはまた、クルーはプログレス補給船(12P)への最後の作業としてハッチを閉じました。そしてミッションコントロールセンターを訪れていたNFL(全米フットボールリーグ)コミッショナーであるポール・タグリアブーと数分間会話を行いました。タグリアブーは2月1日の第38回スーパーボールのためにヒューストンを訪れていました。1月28日に、フォールはコントロールセンターを訪れたロックバンド「エアロスミス」のメンバーと談笑しました。このバンドはスーパーボールのゲーム前に行われるショーに参加する予定です。そのショーでは、スペースシャトル「コロンビア号」の事故から1周年に際して、NASAとコロンビア号の搭乗員への敬意の言葉が送られる予定です。 ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。 ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。 次回のISSステータスレポートは、1月31日のプログレス補給船(13P)のドッキング後に、もしくは何かイベントがあればその前に発行する予定です。 *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 |
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最終更新日:2004年1月30日 | |||
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