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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-04

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第8次長期滞在クルー
2004年1月16日(金) 午後 4時00分(米国中部標準時間)
2004年1月17日(土) 午前 7時00分(日本時間)


国際宇宙ステーション(ISS)における通常状態での気圧の変動に関するより多くのデータを集めるために、第8次長期滞在クルー(コマンダーでNASAのISSサイエンスオフィサーのマイケル・フォールとフライトエンジニアのアレクサンダー・カレリ)は、内部ハッチをいくつか閉じ、今週の活動を終えました。

フォールとカレリは、今週末のほとんどをいつもより小さな部分となる「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の居住区で過ごす予定です。フォールとカレリはいくつかのハッチを閉じながら、米国中部標準時間1月16日午後2時(日本時間1月17日午前5時)少し過ぎにズヴェズダに移動しました。フライトコントローラたちはこの間に、軌道上での圧力が安定していることの検証と、各構成部分での通常状態での気圧の変動についての基本的なデータの収集を目的として、ISSのモジュール内の気圧を監視する予定です。

データを収集するために、ISSの船内は4つの部分に分割されます。ひとつ目はクルーが滞在するズヴェズダと、ソユーズ宇宙船、「ピアース」(ロシアのドッキング室)とプログレス補給船。ふたつ目は、「ユニティ」(結合モジュール)と「クエスト」(エアロック)。3つ目は「ザーリャ」(基本機能モジュール)と与圧結合アダプタ1(PMA1)。4つ目は「デスティニー」(米国実験棟)です。

全てのハッチは1月18日午後に再び開けられる予定です。

フォールは12月末からISSで検出されていた微量の圧力低下の原因と考えられるものを、1月11日に突き止めました。フォールはデスティニーの窓の曇り止めを防止するシステムの一部であるフレキシブルホースから空気漏れが発生しているのを発見しました。そのホースは取り外され、空気漏れは止まりました。技術者たちは、1月29日に打上げが予定されている次のプログレス補給船で、交換用のホースを打上げる計画を検討しています。

今週のはじめに、カレリはロシア製のエレクトロン(Elektron、酸素発生装置)の液体分離部を交換し、エレクトロンの全機能が復旧しました。また、クルーは科学実験および医学実験を行いました。カレリは、特殊なロシア製のスーツを使用して内耳への微小重力の影響評価を行いました。そしてISS内での微生物環境の評価のために設計された他のロシアの実験プログラムの一環として空気のサンプルを集めました。

フォールはふたつ目の作業として、宇宙飛行中の足と地面の間にかかる力に関するFOOT実験(Foot/Ground Reaction Forces During Spaceflight:FOOT)の、数時間分のデータの追加収集を行いました。この実験のために、フォールは、足の力や関節の角度、筋肉の動きを研究者たちが計測するための特殊な器具を脚につけました。フォールはまた、手の状態解析(Hand Posture Analyzer)実験も行いました。この実験では、長期間の微小重力下における腕の動きや握力、つかむ動作と物体を移動させるときの変化を測定するための特殊なグローブを使用します。

ISSでのクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の詳細については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、1月23日に、もしくは何かイベントがあればその前に発行する予定です。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2004/iss04-4.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2004年1月19日

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