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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #04-03

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第8次長期滞在クルー
2004年1月12日(月) 午後 2時00分(米国中部標準時間)
2004年1月13日(火) 午前 5時00分(日本時間)


第8次長期滞在クルー(コマンダーでNASAのISSサイエンスオフィサーのマイケル・フォールとフライトエンジニアのアレクサンダー・カレリ)の協力を得て、フライトコントローラたちは1月11日に国際宇宙ステーション(ISS)の微量の空気漏れの原因を突き止めました。それは「デスティニー」(米国実験棟)の窓のシステムの一部である編み上げ式のフレキシブルホースにできた亀裂でした。

1月10日と11日に、ロシアのプログレス補給船と「ピアース」(ロシアのドッキング室)、ソユーズ宇宙船、「クエスト」(エアロック)で広範囲にわたる気圧計測が行われ、空気漏れがないことが明らかになりました。その後、クルーがデスティニーの窓に対して2度目の超音波リーク検出器による計測を行った結果、フレキシブルホースから空気の漏れる音が聞こえました。このホースは着脱コネクタ(Quick Disconnect:QD)に接続しており、窓の優れた光学性を保持するために窓ガラス間の結露を宇宙空間に排気するシステムの一部です。

フォールは、先週空気漏れ点検を行ったときは、デスティニー内のペイロードラックの騒音のために、フレキシブルホースから空気が漏れる音は聞こえなかったと話しました。1月11日の点検時にそれらのラックを短時間停止したところ、空気漏れの音がはっきりと聞こえました。フォールは、フレキシブルホースを外した直後に音が止んだと報告しました。確認のための追加の評価が必要ですが、フレキシブルホースを取り除いた後ISS内部の気圧は安定しています。

空気漏れが解決したものの、フライトコントローラたちは今週末に、ISSのいくつかのハッチを閉じるようクルーに依頼する予定です。ISSの構成要素を3つに分割し、詳しい空気漏れ点検を行うとともに、各部での通常状態での気圧の変動について、基本となる追加のデータを収集します。フライトコントローラたちはデータ収集のために、週末を通して各部分の気圧を監視します。全てのハッチは1月18日の夜に再び開かれます。分割される予定の要素は、デスティニー、「ザーリャ」(基本機能モジュール)、クエスト、「ユニティ」(結合モジュール1)、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)、ピアース、ソユーズ宇宙船とプログレス補給船です。ハッチが閉じられている間、クルーはザーリャの居住区に滞在する予定です。準備のために、彼らは1月16日に居住区への物品の移動を開始します。通常、フォールはデスティニーで、カレリはズヴェズダで寝ています。

フォールとカレリは、1月12日にロシアのエレクトロン(Elektron、酸素発生装置)を修理しました。彼らは引き続きヴォズドゥク(Vozdukh、ロシアの二酸化炭素除去装置)を来週にも修理する計画です。クルーたちはエレクトロンの修理に備えて、1月11日の夜にプログレス補給船のタンクに残されていた酸素を使って、ISS内部の気圧を14.2ポンド/平方インチ(psi)まで上げました。このプログレス補給船は、クルーに食糧、燃料、供給品を運ぶ新しい補給船が1月29日に打ち上げられる前に、約2週間以内に廃棄される予定です。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また各地域でのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、今週末に発行する予定です。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2004/iss04-3.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2004年1月13日

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