このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
 
JAXAトップページへ
 JAXAトップページへ宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターサイトマップ
 

国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-60

<< #03-59 | #03-61 >>
homeindexback

第8次長期滞在クルー
2003年11月21日(金) 午後 2時00分(米国中部標準時間)
2003年11月22日(土) 午前 5時00分(日本時間)


国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している第8次長期滞在クルーは、今週で軌道上に滞在してから1ヶ月が経ちました。今週、ISS計画に参加している16カ国では、打上げ5周年を祝う姿が見られました。

最初の構成要素である「ザーリャ」(基本機能モジュール)は、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から米国中部標準時間1998年11月20日(日本時間11月20日)に打ち上げられました。36回の打上げを経て、ISSは重量412,000ポンド(約185トン)、内部容積15,000立方フィート(約424立方メートル)となりました。これは寝室が3つある家と同じくらいの大きさです。これまで5つの宇宙機関と9つの国々から100人以上の宇宙旅行者が訪れました。

来年はじめに予定されている船外活動について評価する計画者を支援するため、第8次長期滞在クルー(コマンダーのマイケル・フォールとフライトエンジニアのアレクサンダー・カレリ)は、今週はじめにロシア製のオーラン宇宙服に関する作業を行いました。彼らは、「ピアース」(ロシアのドッキング室)にドッキングしているソユーズ宇宙船に、大きな宇宙服を着たまま乗り込む手順について評価しました。このような手順は、ロシアの船外活動の開始と終了時にエアロックとして使用されるピアースの再加圧ができない時に、ソユーズ宇宙船に乗り込まなくてはならない場面で必要となります。

2月に予定されている船外活動では、船外実験のサンプルの交換と、欧州宇宙機関(ESA)の欧州補給機(Automated Transport Vehicle:ATV)のためにISSの後方にあるドッキングポートの準備を行います。ATVは来年打上げが予定されている新しい無人の補給船です。

「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)の第8次長期滞在クルーにとってはじめてとなる使用に備えて、フォールは11月21日にコンピュータ教材を使ってカナダアーム2の操作の再確認を行いました。彼らのカナダアーム2の最初の使用は、操作訓練として、来週のはじめに計画されています。

11月21日に、フォールは、宇宙飛行中の足と地面の間にかかる力に関するFOOT実験(Foot/Ground Reaction Forces During Spaceflight: FOOT)で、来週使用する装着器具の調整を完了しました。ライクラ®(Lycra)生地のサイクリングパンツを改良し、20個のセンサーが取り付けられた下肢機能モニタリングスーツ(Lower Extremity Monitoring Suit:LEMS)で、ISSでの普段の活動におけるフォールの足と関節の力の測定と筋肉の動きの計測を行います。この実験の研究者は、宇宙飛行士が軌道上にいるときの骨と筋肉の衰えの原因をより明らかにし、宇宙飛行士のためにより良い対応策を導き出したいと考えています。

技術者たちは、ISSの制振装置付トレッドミル(Treadmill Vibration Isolation System:TVIS)のジャイロスコープが故障した場合について、その影響を分析しています。この分析は、TVISから普通ではない音が聞こえてくるというクルーの報告を受けて始まりました。現在も分析は続けられており、この間、クルーはTVISを使用せずに、代わりに据付式の自転車や他の運動器具を使用することを求められています。

第7次長期滞在クルーは、3週間以上におよぶ医学検査とロシアの科学者とのデブリーフィング(結果報告)の後、今週ヒューストンへ戻りました。185日におよぶ宇宙滞在を終了し10月27日(同10月28日)にソユーズ宇宙船でカザフスタン共和国へ着陸したコマンダーのユーリ・マレンチェンコとNASA ISSサイエンスオフィサーのエドワード・ルーは、ジョンソン宇宙センターで検査とデブリーフィング(結果報告)をしながら飛行後の作業を続けています。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ予定、また地上からのISSの可視状況などの情報はhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、11月28日に、または何かイベントが生じた際にはその前に発行する予定です。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-60.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2003年11月25日

<< #03-59 | #03-61 >>
homeindexback
JAXAトップページへサイトポリシー