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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-47

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第7次長期滞在クルー
2003年9月19日(金) 午後 4時00分(米国中部夏時間)
2003年9月20日(土) 午前 6時00分(日本時間)

 

国際宇宙ステーション(ISS)では、今週、科学実験や保守作業、教育イベントの他にハリケーンの写真が撮影され、第7次長期滞在クルー(コマンダーのユーリ・マレンチェンコとNASAサイエンスオフィサーのエドワード・ルー)は、忙しい1週間を終えました。

今週の地球観測研究は、ハリケーン「イザベル」に焦点を当てて行われました。この観測は、先週の9月12日から始まり13日と15日にも引き続き行われました。S1トラスや「デスティニー」(米国実験棟)に設置されたカメラとルーの操作する手持ちのカメラを使用し、巨大なハリケーンがノースカロライナ州に上陸する前に西大西洋上を移動するときの大きさや形について全体像が撮影されました。これらの写真は、Human SpaceflightのWebサイトでご覧いただけます。

ルーは、今週、手の姿勢分析装置(Hand Posture Analyzer:HPA)の最初の運用を行いました。HPAはプログレス補給船(12P)で先月運ばれました。デスティニー内の人体研究ラック(Human Research Facility:HRF)で実験は行われ、ルーは機器を備えたグローブを着用し、手や腕の一連の動作を行いました。研究者は、HPAのデータから、微小重力環境下の人間が物へ手を伸ばしたりつかんだりするためにどのように手や腕の筋肉を使うのか、また筋肉疲労に何が影響を及ぼすのか研究する予定です。ルーはまた、微小重力科学グローブボックス(Microgravity Science Glovebox:MSG)内で、気泡の形成および移動性の研究(Pore Formation and Mobility Investigation:PFMI)の実験をさらに2回行いました。PFMI実験は、金属や結晶サンプルの強度や有効性を弱める可能性のある、サンプル中に形成される気泡について研究する実験です。

ルーは今週、デスティニーでふたつの教育活動も行いました。MSGの使い方についてのルーのデモンストレーションは、自分たちのグローブボックスを作成し簡単な実験を行おうとする小中学校の先生のためのNASA教育者ガイド(NASA Educator Guide)に組み込まれる予定です。ルーはまた、重量と質量の科学的概念の違いを説明するデモンストレーションを行いました。NASAの宇宙飛行局(Office of Spaceflight:OSF)が両方のデモンストレーションのスポンサーとなっています。

ふたりのクルーは、毎日、ISSのシステムが正常に動作するよう保守作業を行いました。特に、ルーは、筋力トレーニング装置(Resistive Exercise Device:RED)の修理を無事終えました。クルーはREDを使用して、ISS内の微小重力環境下での日々の作業では使うことのない筋肉を動かす運動をすることができます。マレンチェンコは、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の800Aのバッテリの交換、ズヴェズダのポータブルコンピュータの故障したハードディスクの交換、調理テーブルへの取り外し可能な手すりの取り付けを行いました。

マレンチェンコとルーは、9月18日に、ヒューストンのジョンソン宇宙センターに集まった記者たちと彼らのミッションについて語りました。このクルーの記者会見は、2月1日に起きたスペースシャトル「コロンビア号」の事故後、スペースシャトルの飛行再開に向けてコロンビア号事故調査委員会(CAIB)が出した勧告に対して、NASAが取り組むワークショップの一部として行われました。

ISSに運ばれる構成要素の準備がケネディ宇宙センターで続けられており、「きぼう」日本実験棟とNASAの「ノード2」(第2結合部)との適合性試験(Multi-Element Integrated Test:MEIT)が完了しました。ノード2は、ISSの組立ミッション10AでISSに運ばれた後、デスティニー前方に取り付けられ、その後、「きぼう」はノード2の左舷側にドッキングする予定です。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、9月26日に、または何かイベントが生じた際に発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-47.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年9月22日

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