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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-42

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第7次長期滞在クルー
2003年8月29日(金) 午後 4時00分(米国中部夏時間)
2003年8月30日(土) 午前 6時00分(日本時間)

 

5,000ポンド(約2,250kg)以上の燃料や空気、水、新鮮な食料や調理済みの食料、衣類、実験機器を搭載したプログレス補給船(12P)は、明日、国際宇宙ステーション(ISS)に到着する予定です。無人のプログレス補給船(12P)は、米国中部夏時間8月28日午後8時48分(日本時間8月29日午前10時48分)に、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。打上げ前の8月27日には、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の後方にドッキングしていたプログレス補給船(10P)が分離しました。プログレス補給船(12P)は、プログレス補給船(10P)の分離により空いたドッキングポートに、8月30日午後10時45分(同8月31日午後0時45分)にドッキングする予定です。NASA-TVでは、ドッキングの模様を8月30日午後10時(同8月31日午後0時)から放映する予定です。

第7次長期滞在クルー(コマンダーのユーリ・マレンチェンコとNASAサイエンスオフィサーのエドワード・ルー)は、ISSのシステムが正常に運用されているか確認する作業を行い、また通常の日々の運動を行いました。また、プログレス補給船(10P)の分離に向けた準備を終えました。プログレス補給船(10P)へ必要のなくなった物資を積み込み、将来のプログレス補給船で改修され使用される予定のハードウェアを移動させた後、8月27日朝にプログレス補給船(10P)のハッチが閉められました。8月27日午後に、モスクワ郊外のロシアのミッションコントロールセンターの管制官が、ISSへの固定を解除し、ISSから離れるコマンドを送信しました。プログレス補給船(10P)は、地球大気圏へ再突入し、燃え尽きました。

今週、「デスティニー」(米国実験棟)では、ルーが微小重力研究グローブボックス(Microgravity Science Glovebox:MSG)内で行った気泡の形成および移動性の研究(Pore Formation and Mobility Investigation:PFMI)の2回目の実験が無事終了しました。PFMI実験では、透明な試験材料のサンプルが溶かされ、科学者は金属や結晶の強度や有用性を弱くする可能性のある気泡の生成について研究します。さらに2回のPFMI実験が来週予定されており、第7次長期滞在クルーはその他に3回のPFMI実験を行う予定です。

またルーは、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターによる支援を受けて、将来の基礎宇宙生物学研究で使用する商用バイオプロセッシング装置(Commercial Generic Bioprocessing Apparatus:CGBA)を起動しました。彼はまた、新しいラップトップコンピュータを、宇宙加速度計測システム(Space Acceleration Measurement System:SAMS)の制御装置としてしばらくの間機能させるため、設置しました。SAMSは、 微少重力科学実験に影響を及ぼす可能性のあるISSの小さな振動を計測するシステムで、現在は通常の運用に復帰しています。

ロシアのミッションマネージャは今週、ズヴェズダのバッテリNo.2の充放電がうまくいかず、交換する必要があることを報告しました。ズヴェズダの他の7つのバッテリは問題なく機能しており、十分な電力を供給しています。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、プログレス補給船(12P)のドッキング後の8月30日夜に、または何かイベントが生じた際に発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-42.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年9月2日

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