|
||||||
国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-40 |
|||
|
|||
|
|||
第7次長期滞在クルー
無人のロシアのプログレス補給船(10P)は、本日、地球大気圏への再突入に向けて、廃棄物を載せたまま国際宇宙ステーション(ISS)から分離しました。 2月初めにISSに到着したプログレス補給船(10P)は、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)とプログレス補給船(10P)間を結合していたフックを外す命令が送られた後、米国中部夏時間8月27日午後5時48分(日本時間8月28日午前7時48分)に、ズヴェズダの後部ドッキングポートから分離しました。この分離時、ISSは中国の東上空240マイル(約386km)の位置を飛行していました。プログレス補給船(10P)には、ISSですでに必要のなくなった物資やごみが搭載されました。プログレス補給船(10P)は、今晩、軌道高度を下げるために自動的にエンジンを噴射し、大気圏で燃え尽きる予定です。 ISSに搭乗している第7次長期滞在クルーでNASAサイエンスオフィサーのエドワード・ルーは、プログレス補給船(10P)が分離したとき睡眠中でしたが、コマンダーのユーリ・マレンチェンコは、自動運用の様子を監視するために起きていることを、フライトコントローラから許可されました。 プログレス補給船(10P)が分離したことで、明日予定されている新しいプログレス補給船(12P)のISSへ向けた打上げの準備が整いました。プログレス補給船(12P)は、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から、8月28日午後8時48分(同8月29日午前10時48分)に打ち上げられる予定です。プログレス補給船(12P)は、8月30日午後10時45分(同8月31日午後0時45分)に、ズヴェズダの後方ドッキングポートにドッキングする予定です。 新しいプログレス補給船(12P)は、マレンチェンコとルーのための0.5トンの食料や燃料、補給品、水を運ぶ予定です。また、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士でスペイン人のペドロ・デュークのための科学実験装置も運ぶ予定です。デュークは、第8次長期滞在クルー(コマンダーのマイケル・フォールとロシアの宇宙飛行士アレクサンダー・カレリ)とともにソユーズTMA-3宇宙船に搭乗し、バイコヌール宇宙基地から10月18日に打ち上げられる予定です。デュークは、ISSに搭乗し、ESAとロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)との契約の下、8日間の科学実験を行う予定です。 また、新しいプログレス補給船(12P)には、ISSに搭乗し約200日間過ごす予定のフォールとカレリの個人的な物資やハードウェアも搭載されます。 現在「ピアース」(ロシアのドッキング室)に結合しているプログレス補給船(11P)は、9月4日にISSから分離する予定で、これにより、ソユーズTMA-3宇宙船に搭乗したフォールとカレリ、デュークが10月20日に到着するための準備が整えられます。 ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。 ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。 次回のISSステータスレポートは、プログレス補給船(12P)の打上げ後の8月28日夜(同8月29日)、または何かイベントが生じた際に発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-40.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
|
|||
最終更新日:2003年8月28日 | |||
|
|||
|