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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-39 |
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第7次長期滞在クルー
国際宇宙ステーションに搭乗している第7次長期滞在クルー(コマンダーのユーリ・マレンチェンコとNASAのサイエンスオフィサーのエドワード・ルー)は、軌道上で金属や結晶、他の材料に溶け込んだ気泡がそれらの材料をどのように弱めるのかを調べる研究の最初のサンプルについて実験を行いました。彼らはまた、プログレス補給船を不要品で満たし、来週の分離に向けた準備を整えました。 本日、第7次長期滞在クルーは軌道上滞在118日目を迎えました。「デスティニー」(米国実験棟)にある微小重力研究グローブボックス(Microgravity Science Glovebox:MSG)の保護された環境で、気泡の形成および移動性の研究(Pore Formation and Mobility Investigation:PFMI)の8月20日に始まった最初の実験が、本日終了しました。第7次長期滞在クルーにとって最初となったサンプルを使用した実験は、データケーブルが見あたらなかったため、先週から延期になっていました。ルーは前ISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティットと携帯電話で会話を行った後、ケーブルを見つけました。ルーはあと7つのサンプルを使ってPFMI実験を行う予定です。 マレンチェンコは、ロシアの心臓活動実験である休息時の生体電気的な心臓活動の研究の第5回目に参加し、ルーはクルー医学オフィサーとして支援し、心電図の処理を行いました。ルーはまた、携帯型臨床血液分析器(Portable Clinical Blood Analyzer:PCBA)で定期健康検査を行いました。 「クルーは気力十分で、来週のプログレス補給船の分離と到着で忙しい週を楽しみにしています。」と、第7次長期滞在フライトディレクター長のジョン・マッカラは言いました。 ISSを加圧するために「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後部にドッキングしているプログレス補給船(10P)から酸素を供給しながら、クルーは引き続き不要物や使用済みの物資を積み込みました。プログレス補給船(10P)は、米国中部夏時間8月27日午後5時43分(日本時間8月28日午前7時43分)にズヴェズダから分離し、その後地球大気に再突入し燃え尽きるよう命令されます。この分離は、プログレス補給船(12P)のドッキングポートを空けるために行われます。プログレス補給船(12P)は、8月28日午後8時48分(同8月29日午前10時48分)にカザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、8月30日午後10時43分(同8月31日午後0時43分)にズヴェズダにドッキングする予定です。プログレス補給船(12P)は、ISSで使用する約1,000ポンド(約450kg)の食料や補給品、装置を運ぶ予定です。 プログレス補給船(11P)は、ソユーズTMA-3宇宙船のドッキングポートを空けるために、来月始めに現在ドッキングしている「ピアース」(ロシアのドッキング室)から分離する予定です。ソユーズTMA-3宇宙船は、第8次長期滞在クルーと欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士でスペイン人のペドロ・デュークを乗せて10月20日にISSに到着する予定です。第8次長期滞在クルー(コマンダーのマイケル・フォールとロシアの宇宙飛行士アレクサンダー・カレリ)は第7次長期滞在クルーと交代し、第7次長期滞在クルーは、1週間以上の科学実験を終えたデュークとともに10月28日に地球に帰還する予定です。 ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.gov/をご覧ください。 ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.gov/をご覧ください。 次回のISSステータスレポートは、8月27日のプログレス補給船(10P)の分離後、または何かイベントが生じた際に発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-39.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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最終更新日:2003年8月25日 | |||
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