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国際宇宙ステーションと日本の実験モジュール「きぼう」

国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-31

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第7次長期滞在クルー
2003年6月27日(金) 午後 4時00分(米国中部夏時間)
2003年6月28日(土) 午前 6時00分(日本時間)

 

第7次長期滞在クルー(コマンダーのユーリ・マレンチェンコとNASAの国際宇宙ステーション(ISS)サイエンスオフィサーのエドワード・ルー)は、ISSの維持作業や科学実験で忙しかった1週間を終え、ISS滞在8週目も終わりに近づきました。ルーは、微小重力研究グローブボックス(Microgravity Science Glovebox:MSG)で、コロイド溶液中の常磁性体の集合体の構造研究(Investigating the Structure of Paramagnetic Aggregates from Colloidal Emulsions:InSPACE)実験の新たな実験を行い、一方マレンチェンコは、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方にドッキングしているプログレス補給船(10P)への、不要品の積み込み作業などを行いました。

「デスティニー」(米国実験棟)で行われているInSPACE実験は、磁化された微粒子を含む液体を観察する実験です。この研究は、ブレーキや振動制御システムで使用される液体の改良や、さらにはより耐震性のある建物を建築するシステムの改良にも役立つかもしれません。

マレンチェンコは、本日の作業の中で、ズヴェズダの後方にドッキングしているプログレス補給船(10P)に、ISSの不要品の積み込み作業を行いました。この不要品とともにプログレス補給船(10P)は10月にISSから分離し、地球大気中で燃え尽きる予定です。同型の補給船であるプログレス補給船(11P)は、6月11日に「ザーリャ」(基本機能モジュール)のドッキングポートのひとつ(訳注:「ザーリャ」ではなく、「ピアース」(ロシアのドッキング室)の間違い)にドッキングし、クルーはプログレス補給船(11P)からの荷下ろし作業を行っています。

ルーとマレンチェンコは、6月23日と25日に、筋力トレーニング装置(Resistive Exercise Device:RED)キャニスタのフレックスパック(flexpack: リング状のゴム)を交換しました。フレックスパックは、主な筋肉のトレーニング時に負荷をかけるものです。新しいフレックスパックは、プログレス補給船(11P)で運ばれました。

6月24日に、ルーは、超音波装置の校正を行い、デスティニーにある人体研究ラック(Human Research Facility:HRF)の装置から取得した超音波画像を地上に送信しました。マレンチェンコはザーリャの冷却システムのメンテナンス作業も行い、冷却ループのひとつにあるポンプを交換しました。

1週間のほとんどを通じて医学検査が行われました。6月25日に、ルーは携帯型臨床血液分析器(Portable Clinical Blood Analyzer:PCBA)のセットアップと校正を行いました。26日には、ふたりのクルーは、PCBAなどのさまざまな装置を使用し、お互いに健康状態の検査を行いました。

クルーは、6月24日に、SpaceflightNow.comのステファン・ヤング記者と交信を行いました。6月25日には、NASA極限環境ミッションオペレーションズ(NASA Extreme Environment Mission Operations:NEEMO)ミッションでアクエリアスと呼ばれる海底研究室にいる6人のメンバーとの船間交信を行いました。最初のISSサイエンスオフィサーで、第5次長期滞在クルーとして2002年6月から11月までISSに滞在したペギー・ウィットソンが、アクエリアスのクルーを指揮しています。6月26日には、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのWebサイト「NASAexplorers」を経由し、人々と会話をしました。

6月28日(土)、29日(日)は、休日の予定ですが、運動や必要なメンテナンス作業は両日とも行われます。クルーは、29日のプライベートな家族との通信で、家族と会話をする機会があります。InSPACE実験の新たな実験が6月30日に予定されており、デスティニーのエクスプレス(EXPRESS)実験ラック1へのデータ転送も行われます。

ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日時、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.govをご覧ください。

ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。

次回のISSステータスレポートは、7月3日、または何かイベントが生じた際に発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-31.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

 

最終更新日:2003年6月30日

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