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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート #03-21 |
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第6次長期滞在クルー
国際宇宙ステーション(ISS)から分離した後、ソユーズ宇宙船に搭乗した第6次長期滞在クルーは、米国中部夏時間5月3日午後9時7分(日本時間5月4日午前11時7分)にカザフスタン共和国の北部に着陸しました。ソユーズ宇宙船は予定の着地点よりもかなり手前に着陸したため、捜索用の航空機がカプセルを発見して全員が無事であると報告するまでに約3時間もかかりました。 ソユーズ宇宙船は、予定していた着地点の約275マイル(約442km)西、そして少し南に位置した場所に着陸しました。航空機がカプセルを見つけて無線でクルーと接触ができたのは5月3日午後11時30分(同5月4日午後1時30分)頃でした。航空機の搭乗員はその少し後に、第6次長期滞在クルーがソユーズ宇宙船から外に出て手を振っているのが見え、元気であると報告しました。 このクルー(コマンダーのケネス・バウアーソックス、ソユーズコマンダーのニコライ・ブダーリン、NASAのISSサイエンスオフィサーのドナルド・ペティット)は、宇宙で5ヶ月半過ごしました。この着陸により11月23日に打ち上げられ、2日後に軌道上の実験室にドッキングして始まったミッションは終了しました。今回は、新しいソユーズTMA宇宙船による初めての着陸であり、米国の宇宙飛行士がソユーズカプセルで着陸したのも初めてのことでした。 第7次長期滞在クルー(コマンダーのユーリ・マレンチェンコと、NASAのISSサイエンスオフィサーであるエドワード・ルー)は、4月28日にISSに到着し、前任者達が出発した時点をもって公式に彼らのISSでのミッション期間(インクリメント)を開始しました。指揮権移譲のセレモニーは5月3日午後1時15分(同5月4日午前3時15分)に開始されました。お別れの後、午後2時38分(同午前4時38分)にISSとソユーズTMA-1間のハッチが閉鎖されました。マレンチェンコとルーは軌道上の実験室で約6ヶ月間滞在します。 ISSからの分離の手順は、午後5時40分(同午前7時40分)*に時間通り行われ、約3分後にはスプリングの力でソユーズ宇宙船がISSから押し出されました。午後5時46分(同午前7時46分)にソユーズ宇宙船のスラスターを使用してISSからの離脱噴射が行われ、ISSから離れる速度を増加させました。数分後、ISSは分離姿勢から標準的な「任務の姿勢」に戻るため、姿勢制御マヌーバが開始されました。 午後8時12分(同午前10時12分)に4分18秒間の軌道離脱噴射が開始され、午後8時40分(同午前10時40分)頃に軌道モジュールと機器/推進モジュールが、クルーが搭乗する帰還モジュールから切り離されました。帰還モジュールは、この3つのモジュールの中で唯一地上に帰還します。数分後、帰還モジュールは上層大気の効果を受け始めました。午後8時52分(同午前10時52分)頃、一連のパラシュート展開のうち、最初の展開が開始され、モジュールの降下速度を落としました。6基の小型のロケットエンジンが着地の寸前に噴射されカプセルのスピードをさらに落としました。 ヘリコプターと地上の支援要員は、クルーを迎えに行くためにソユーズ宇宙船の所に飛んでいく前に給油を行う必要がありました。クルー達は本日は、モスクワ郊外のロシアの宇宙センターである星の街へ戻る前に、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地へ向かう予定です。彼らは、星の街で体のリハビリテーションを行うと共に飛行後の報告(デブリーフィング)を開始する予定です。バウアーソックスとペティットは、ジョンソン宇宙センターには2週間を少し越えた頃に戻る予定です。 ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日時、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.govをご覧ください。 ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。 次回のISSステータスレポートは、5月9日または何かイベントが生じた際に発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2003/iss03-21.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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最終更新日:2003年5月6日 | |||
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