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国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#02-49
ロシアとベルギーの宇宙飛行士は、改良された新しいソユーズ宇宙船に搭乗してカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上がった後、無事2日間の飛行を経て、今朝、国際宇宙ステーション(ISS)に到着しました。 ソユーズ・タクシー・クルー(ロシア人のセルゲイ・ザリョーティン(コマンダー)、ベルギー人で欧州宇宙機関(ESA)のフランク・ディベナ(フライトエンジニア)、ロシア人のユーリ・ロンチャコフ(フライトエンジニア))は、米国中部標準時間10月31日午後11時1分(日本時間11月1日午後2時1分)に、新しいソユーズTMA-1宇宙船(TMA初号機)を「ピアース」(ロシアのドッキング室)にドッキングさせました。中央ロシア上空230マイル(約370 km)の位置で、ソユーズTMA-1宇宙船は、4月以来ISSにドッキングしている古いソユーズTM-34帰還機と並んでISSにドッキングしました。ザリョーティンとディベナ、ロンチャコフは、古いソユーズ宇宙船(4S)に乗り、11月9日にISSから分離する予定です。 新しいソユーズ宇宙船は、ISSの滞在クルーが早く帰還しなければならないような不測の事態に備えて、帰還能力を保証するため、6ヵ月毎にISSに運ばれます。今回の新しいソユーズ宇宙船は、より大柄もしくは小柄なクルーにも対応できるよう設計され、アップグレードされたコンピュータと新しいコックピットパネル、改良されたアビオニクス機器を備えています。 第5次長期滞在クルー(コマンダーのワレリー・コルズンと、NASAのISSサイエンスオフィサーのペギー・ウィットソン、フライトエンジニアのセルゲイ・トレシェフ)は、ピアースが取り付けられているズヴェズダ(ロシアのサービスモジュール)から新しい訪問者の到着を見守っていました。 ソユーズ宇宙船(5S)とISSとの間のリーク(空気漏れ)チェックが行われた後、11月1日午前0時26分(同11月1日午後3時26分)に、両宇宙機の間のハッチが開かれました。6人のクルーはお互いに挨拶をし、モスクワ郊外のコロリョフにあるロシアのミッションコントロールセンターに集まったロシアとヨーロッパの高官からお祝いのメッセージを受け取りました。 ソユーズ・タクシー・クルーは、ISSで8日間過ごす予定です。この間、ディベナを中心として科学実験が行われます。この科学実験のいくつかは、デスティニー(米国実験棟)の微小重力研究グローブボックス(Microgravity Science Glovebox:MSG)を用いて行われます。 ソユーズ・タクシー・クルーの到着により、11月11日に予定されているスペースシャトル「エンデバー号」の打上げの準備が整いました。エンデバー号は、6月以来宇宙に滞在しているコルズンとウィットソン、トレシェフと交代する第6次長期滞在クルーをISSに運びます。ジェームス・ウェザビーをコマンダーとするエンデバー号のクルーは、また、ISSへP1トラスを運びます。P1トラスは、新しいモジュールや太陽電池パドルを取り付けるためのISSの背骨を形成する11個のトラスのうち4番目のトラスです。 第5次長期滞在クルーの軌道上作業の最後の日々についての詳細や、ISSへのソユーズ・タクシー・フライトについての進行状況については、11月5日午後1時(同11月6日午前4時)に、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて行われるISSミッションステータスブリーフィングで発表される予定です。 ISSクルーの活動状況、今後の打上げ日時、また地上のある地点からのISSの可視状況などについてはhttp://spaceflight.nasa.govをご覧ください。 ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。 次回のISSステータスレポートは、11月8日に、あるいは何か進展のあった時点で発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2002/iss02-49.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日:2002年11月 1日
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