「きぼう」船内保管室、「きぼう」ロボットアーム、実験ラックの輸送
2006年12月から2007年3月にかけ、「きぼう」日本実験棟船内保管室、「きぼう」ロボットアーム、そして「きぼう」船内実験室に搭載される実験ラックが筑波宇宙センター(TKSC)から米国へ輸送されました。
「きぼう」船内保管室の輸送
2007年1月26日未明に筑波宇宙センター(TKSC)を出発した「きぼう」船内保管室は、土浦新港から船に積み込まれ、横浜港を目指して出発しました。その後、横浜港に到着した「きぼう」船内保管室は、外航船に積み替えられ、2月7日に横浜港を出発し、3月12日にNASAケネディ宇宙センター(KSC)と隣接するポートカナベラル港に到着しました。
「きぼう」船内保管室は、今後、KSCの宇宙ステーション整備施設(Space Station Processing Facility: SSPF)に運び込まれ、機能試験を行うなど打上げに向けた整備作業が行われる予定です。「きぼう」船内保管室は、3回に分けて打ち上げられる「きぼう」の第1便として2007年末頃に国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて打ち上げられる予定です。
米国到着(2007年3月12日)
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ポートカナベラル港に到着した「きぼう」船内保管室 |
横浜港出発(2007年2月7日)
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横浜港を出発する外航船 |
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内航船から外航船へ積み替えられる船内保管室 |
土浦新港出発(2007年1月26日)
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土浦新港を出発する台船(この後、銚子港にて内航船に積み替え、横浜へ輸送) |
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出航準備 |
TKSC出発(2007年1月26日)
TKSC出発準備(2006年12月21日~2007年1月25日)
「きぼう」ロボットアームの輸送
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取付け試験の様子
(提供:NASA) |
「きぼう」ロボットアームは、2007年1月12日にTKSCを出発し、成田空港で輸送機に積み込まれました。その後、空路にて米国へ輸送され、1月15日にKSCへ到着しました。到着後、「きぼう」ロボットアームはSSPFへ運び込まれました。
「きぼう」ロボットアームは、SSPFにて「きぼう」船内実験室への取付け試験を行うなど、打上げに向けた整備作業が行われています。「きぼう」ロボットアームは「きぼう」船内実験室とともに、3回に分けて打ち上げられる「きぼう」の第2便で2007年度にISSへ向けて打ち上げられる予定です。
KSC到着(2007年1月15日)
成田空港出発(2007年1月14日)
TKSC出発(2007年1月13日)
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TKSCから成田空港へ向かう「きぼう」ロボットアーム |
TKSC出発準備(2006年12月15日~2007年1月12日)
実験ラックの輸送
「きぼう」船内実験室に搭載される実験ラックであるRYUTAIラックとSAIBOラックが米国へ輸送されました。RYUTAIラックは、2006年12月18日にTKSCを出発し、KSCに2007年1月8日に到着しました。このRYUTAIラックには流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)や溶液・タンパク質結晶成長実験装置(Solution/Protein Crystal growth Facility: SPCF)※、画像取得処理装置(Image Processing Unit: IPU)が搭載されています。また、SAIBOラックは2007年2月8日にTKSCを出発し、KSCに2月19日に到着しました。SAIBOラックには細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)、クリーンベンチ(Clean Bench: CB)が搭載されています。
KSCに到着した実験ラックは「きぼう」船内実験室との組み合わせ試験などを行い、打上げに向けた整備作業が行われています。RYUTAIラック、SAIBOラックは「きぼう」船内保管室に搭載されて打ち上げられます。
※:SPCFは溶液結晶化観察装置(Solution Crystallization Observation Facility: SCOF)、タンパク質結晶生成装置(Protein Crystallization Research Facility: PCRF)から構成されています。
RYUTAIラックの輸送(2006年12月13日~2007年1月8日)
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KSC到着 |
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TKSC出発 |
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トレーラーへの設置 |
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コンテナへの搭載 |
SAIBOラックの輸送(2007年2月8日~2007年2月19日)
「きぼう」プレス公開
2006年11月28日、TKSCにおいて「きぼう」のプレス公開が行われました。
プレス公開では、JEM開発プロジェクトチームの今川吉郎プロジェクトマネージャと宇宙環境利用センターの中村泰技術領域リーダから「きぼう」や実験ラックについて概要説明が行われた後、米国へ輸送直前の「きぼう」船内保管室、「きぼう」ロボットアーム、実験ラックのフライトモデル、そして約1年後に輸送が予定されている「きぼう」船外実験プラットフォームのフライトモデル、「きぼう」船内実験室と「きぼう」船外パレットのエンジニアリングモデルが公開されました。
今回のプレス公開は、「きぼう」船内保管室、「きぼう」ロボットアーム、実験ラックが日本で公開される最後の機会であったため、多くの記者の方々が参加しました。
最終更新日:2007年3月13日
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