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1999年10月5日から19日にかけて、筑波宇宙センターで「きぼう」日本実験棟のロボットアームの親アームの電磁適合性試験(Electro-Magnetic Compatibility Test:EMC試験)が行われました。この試験の様子を紹介します。
今回は親アームについて上で述べたことを確認するための電磁適合性試験を行いました。きぼうの親アームが雑音電波を発生して他の電気・電子機器に影響を与えないかどうか親アームが発生する雑音電波の周波数と強度を測定する放射雑音試験と、他の電気・電子機器が発生する雑音電波の影響を受けずに正常に機能するかどうかを確認する放射感受性試験を行いました。 この電磁適合性試験は、身の回りで使われているパソコンやプリンタや、電子レンジといった電化製品などについても実施されています。また、各国には電磁適合性に関する規定があり、それをクリアしないと製品として流通することができません。 なお、一般的には、雑音電波を発生させない方法として、アースを取ったり、導線を2本1組でよったより対線(ツイストペアケーブル)や、芯線に電線を編んだシールドという物を巻いたシールド線を使うなど、雑音電波が出ないように工夫がとられています。
現在私達の周囲には放送・通信などの無線電波が飛び交っていますので、シールドルームはこれらの影響を受けずに電波の計測を行うための施設です。
最終更新日:1999年 11月29日
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