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油井宇宙飛行士ミッション報告会~チームジャパンで挑んだ142日間の軌跡~(2016年3月29日)
3月16日、東京ドームシティホール(東京都文京区)にて、油井宇宙飛行士国際宇宙ステーション長期滞在ミッション報告会が開催されました。
宇宙空間をイメージさせる青い照明で演出された会場には、開会を待ちきれない静かな熱気であふれていました。そして会場を震わす重低音で幕を開けました。
開催にあたり、奥村直樹JAXA理事長と豊田真由子文部科学大臣政務官から開会の挨拶が行われました。
大きな拍手と共に開場後ろから油井宇宙飛行士が登場し、ステージへ向かう通路の途中で一旦振り向き深々と一礼すると、ひと際拍手が大きくなりました。
壇上にて挨拶のあと、142日間のダイジェスト映像を流しながらソユーズロケットによる打上げ、宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機のISSロボットアームでの把持、軌道上での科学実験や日常生活、ISSから見た様々な地球の光景、そして帰還まで油井宇宙飛行士による解説が行われました。
ISSの水再生システム(WRS)の交換用フィルタが底をつき、生活用品などの消耗品も乏しくなってきたところに、NASAからの緊急要請によって搭載することになったWRSの交換部品や補給物資を積んだ「こうのとり」5号機が到着し、それを無事ISSのロボットアームで掴んだことで事なきを得たこと、この時ほど日本の技術を誇らしく思ったことはなかったこと、ISSから巨大な台風を見たときはこの規模をとにかく人々に伝えなければならないと感じたこと、日の出の富士山を見た感動がツイッターを通して多くの方と共有できたこと等について熱く語りました。
科学実験関連の活動では、タンパク質結晶生成実験や植物の重力による応答性を確認する実験(Plant Rotation)の実施、小動物飼育装置(MHU)の組み立てや機能確認、静電浮遊炉(ELF)の初期機能確認といった新しい実験装置の準備、「きぼう」ならではの超小型衛星の放出や各種試料の簡易曝露実験(ExHAM)の実施など、初公開の映像も交えて紹介しました。
若林理沙アナウンサーが油井宇宙飛行士にインタビューしながらミッションを紐解いていく公開独占インタビューでは、事前にホームページで募集した質問も交えて次々と飛び出す質問に油井宇宙飛行士は裏話を交えながら笑顔で答えました。以下に要約で紹介します。
―初めてのISSでの生活はいかがでしたか
油井宇宙飛行士: 到着を楽しみにしていましたから、やっと着いたという感じで、ISSから地球を見たとき美しさに心を奪われ、この光景を皆さんに伝えたいと思いました。
―ツイッターについて
油井宇宙飛行士: 仕事中は忙しいので、夜寝る前の余暇の時間でツイッターの投稿に全て目を通し、1,2件ツイートするということを行いました。
―写真撮るのは大変ではないのですか
油井宇宙飛行士: 空いた時間を使って撮るということが非常に大変でした。平日昼間は分刻みのスケジュールで、トイレに行く時間はスケジュールに無いのでトイレに行くためには計画的に仕事を進め時間を作らなければなりません。そういうなかで先行的に仕事を進め、追加の仕事も行い、余暇時間に写真を撮るようにしていました。
―富士山の写真について
油井宇宙飛行士: この写真は非常に運が良く、初冠雪でちょうど日が昇ってくるタイミングで上空を通過し、更に晴れていたということで、全ての条件が揃ったからこそ撮れた写真です。奇跡の1枚です。皆さんも気に入ってくれて大変ありがたいです。
―台風の写真について
油井宇宙飛行士: 日本に迫っていく台風で、雲が立体的に見えました。一面に雲が広がり非常に危険を感じたので、何とかして進路の方々に気を付けるようメッセージを送りたくて写真に撮ってツイートしました。
―もともと写真撮るのは好きだったのですか
油井宇宙飛行士: 宇宙飛行士になる前は全然興味が無くて、宇宙に行ったときに役に立つような趣味が何か無いかなと考え、長期滞在クルーに任命された後自分でカメラを買って勉強しました。
―写真を勉強し、ツイッターで皆さんに一番伝えたかったメッセージとは
油井宇宙飛行士: 地球の美しさ、星の美しさもありますが、地球を見て最初に感じたのは地球の大気の薄さです。これに非常に驚きました。地上にいると空気は無限にあると思いますが、宇宙から見ると青い層が非常に薄く見えてその下に雲が見え、その下でしか人間は生活できないんだと思うと、地球を大切にしなければいけないと実感しました。そいうことを伝えたかったです。 宇宙に行ったからこそ感じたことです。
―ソユーズの乗り心地はどうですか
油井宇宙飛行士: 非常にスムーズで快適でした。当然4~5Gの強い重力加速度がかかるのですけれども胸から押される感じの方向です。戦闘機のF-15では9Gまでかかりますし頭から血が下がる方向に加速度がかかることを考えれば快適な打上げでした。
―自衛隊の経験がどうやって活きましたか
油井宇宙飛行士: テストパイロットでしたので新しい製品を開発して飛行機のテストをしていました。この仕事の仕方が宇宙飛行士と非常に似ていました。地上の方々と協力しながら新しいものが送られてくる、それを手順通りに機能確認したりしながら不具合があれば地上と調整し、連携を取って直し良い物を作っていく、という過程がテストパイロットと宇宙飛行士が非常に似ていて非常にやり易かったです。
―自衛隊に行ってなぜ宇宙飛行士になろうと思ったのですか
油井宇宙飛行士: 子どものころから星がきれいな村で育ち、小学校の頃から星を見るのが好きで、天体望遠鏡で月や惑星を見ているうちに行ってみたい、宇宙の謎を解明したいと思うようになり、天文学者か宇宙飛行士になりたいと思っていました。 自衛隊に進むことになって、アメリカでパイロットになる訓練を受けているとき、ライトスタッフという映画を見て、宇宙開発の初期にアメリカのテストパイロットが宇宙飛行士に選ばれるという話でしたので、もしかしたら日本も将来そうなるんじゃないかと思っていました。25歳くらいの頃からそんなことを考えていました。 当時すでに結婚していて、妻にテストパイロットをやりたいと言ったとき、なぜそんな危険な仕事を選ぶのかと聞かれ、実は宇宙飛行士になりたくてテストパイロットになるんだと話したことを妻が覚えていて、妻が宇宙飛行士募集の話を見つけて教えてくれました。 今この場所にいられるのは妻のサポートが大きかったと思います。
―宇宙から帰ってきたときご家族は何と言いましたか
油井宇宙飛行士: 自衛隊の頃から家にいないことが多かったので、あっさりしていて、「おかえり」という感じでした。
―宇宙での飲み物について
油井宇宙飛行士: コーヒーが大好きで地上にいるときは毎日のように飲んでいたのですが、宇宙に行ってドリンクパックからコーヒーを飲んでみたのですが、まずいと感じました。なぜ美味しくないのかわからなかったのですが、チェル・リングリン宇宙飛行士が宇宙用に開発されたカップの実験を行っていてそれでコーヒーを飲んでいました。 そのカップは毛細管現象を利用して無重力状態でもカップの縁からコーヒーを飲めるようになっています。チェル飛行士に勧められてこのカップでコーヒーを飲んでみたらとても美味しかったのです。なぜかというと香りがするからなのです。匂いがするとコーヒーは美味しいということがわかりました。
―宇宙の匂いについて
油井宇宙飛行士: 良く宇宙の匂いについて聞かれるのですが、ISSは常に空気循環していて意外に匂いはしません。 コマンダー(船長)のスコット・ケリー宇宙飛行士が言っていたことは、臭いものは隠したくなるが隠すのではなく換気の良いところに置いておくこと、そうすれば空気が流れてフィルタに匂いが吸い取られるということでした。 宇宙空間自体は真空なので匂いは無いのですが、「こうのとり」がドッキングしたとき、互いのハッチの間は真空になっていて、その空間にISSから空気を送って圧力を周りと同じにしてからハッチを開けるのですが、その時隙間の匂いをかぐと金属が焼けたような匂いがします。ドッキングするまでのあいだ真空の宇宙環境に曝されているので、この匂いが宇宙の匂いと言えるかもしれません。
―「こうのとり」5号機での物資補給について
油井宇宙飛行士: それまで色々物資が不足していて、特に水再生システム(WRS)のフィルタが汚れていて交換が必要なのに交換用フィルタが無いという状態でしたので、NASAから緊急輸送の要請を受け、「こうのとり」に搭載して打ち上げました。
ISSでは生活用品も不足してきており、他のクルーからも「こうのとり」を絶対に掴んでくれとプレッシャーを受けながらの作業でしたので、かなり緊張した作業でした。打上げのときよりドキドキしました。 地上のNASA側交信担当は若田宇宙飛行士でしたのでその声を聞くと安心できました。JAXAの「こうのとり」運用管制チームもISSとの相対速度をぴったり0に制御してくれましたので、世界を股にかけたチームジャパン体制で臨むことができ、日本のプレゼンス(存在価値)を大きく示すことができ、誇りに感じました。日本に対する信頼が増したことを実感できるミッションでした。
フレッシュなフルーツ(日本のオレンジとチリ産のレモン)も届き皆で分け合って食べることができたので、「こうのとり」には非常に愛着を感じました。―ISSの運用期間延長について
油井宇宙飛行士: 「こうのとり」での実績があったからこそ、日本も2024年までISSの運用期間の延長を政府が合意したとき、日本とアメリカでアジアの国々にISS/「きぼう」の利用を広めていこう、日本がリードしていこうという内容になっています。まさしく私もそれをしたかったので、嬉しいニュースでした。
―壁に当たった時、どのように乗り越えて行くのですか
油井宇宙飛行士: 厳しい訓練しかない。今やらなければならないことをひとつひとつしっかりやっていくことで自身が持て、ここまでやったんだから大丈夫という気持ちになります。強い心は一朝一夕で成り立つものでは無く、長い積み重ねによって生まれると思います。
―「きぼう」での実験、国際協力について
油井宇宙飛行士: 新しい実験に関して、小動物飼育装置(MHU)の設置、小型衛星の放出、新薬の開発に繋がるタンパク質結晶生成実験などを行いました。 「きぼう」は多機能でいろんなことができるように設計されていて、いろんな国が比較的安価に参加できるような実験もあります。 日本が科学技術で世界をリードし、他の国々との関係をより良好にしていくことが大事じゃないかなと思いながら実験をしていました。 世界ではいろんな問題も有りますけど、ISSでは米露日の宇宙飛行士が仲良く協力しあいながら仕事をしています。このISSで培った文化が地上にも広がれば良いなと思います。その中で日本人はロシア語も英語も話して橋渡し的な役割りが果たせると思っています。
―今後の目標について
油井宇宙飛行士: 今すぐにでも宇宙に行きたいし、さらに遠くにも行きたいですが、そういう大きな目標はひとつ持っておいて、身近な今やらなければいけないことをしっかりやることが次に繋がってきます。先ずは大西宇宙飛行士のミッションをサポートし、それ以降は金井宇宙飛行士のサポートをしっかりやりたいと考えています。 そして「こうのとり」は毎年のように打ち上がりますが、毎回少しずつ機能向上しているので、5号機で得た知見を活かしてさらによい「こうのとり」を生み出すことに頑張っていきたいと考えています。
トークセッションでは、NHK解説員の室山哲也氏が司会を務め、油井亀美也宇宙飛行士、山上武尊IM(インクリメントマネージャ)、「きぼう」利用ユーザー代表として西島和三 持田製薬株式会社医薬開発本部フェローによって、次の3点を柱にトークを展開しました。以下に要約で紹介します。
山上IM: 2008年から「きぼう」を使用して様々な可能性を求めて幅広い分野で宇宙実験を行ってきたが、しだいにどういった分野が社会に直接貢献できるのか、どういう技術が日本だけが有していて他国より優位に成果を出していけるものなのかが見えてきました。
―海外から見た日本人宇宙飛行士について
山上IM: NASAやESA、ロシアから見た日本人宇宙飛行士に対する評判は、キッチリ仕事をするので非常に評判が良い。日本人がISSに行くとISS内がきれいに片付いて、NASAからもっといてくれと言われるほどです。
油井宇宙飛行士: 日本人は整理整頓できるし実験もきっちりやります。帰還してから聞いた話ですが実は3年間うまくいかなかった実験があって、これが最後のチャンスだというときにその実験を担当して「君はトレーニングもしていないのに実験を完了させた。これがどれだけ凄いことかわかっているか」と言われました。
油井宇宙飛行士: 日本人宇宙飛行士への信頼は、9人の先輩が残し積み上げた信頼があって得られたものと思います。そのバトンを引き継いで大西さんへ渡す、そういうことかなと思います。
―創薬設計スピードアップ(タンパク質結晶生成実験)
山上IM: 「きぼう」だけが持っているものがあって非常に他国から羨ましがられたものがあります。それはタンパク質結晶生成実験、エアロックとロボットアームを使用した超小型衛星の放出です。
西島フェロー: 10~20年前と違って多くの薬が作られ、新しく作るものは難病用の薬くらいしかありません。よって新薬の開発は難しくなり時間もお金もかかるようになってきました。 現在新しい薬を作るためには、3万の化合物を作って1個くらいしかできません。それに15~20年の期間と700~1000億円の費用がかかります。 宇宙空間で精密なタンパク質結晶を作り、地上でタンパク質の結晶構造解析をして、人体に悪影響を与えるタンパク質の活性部位にピッタリ当てはまる薬(化合物)を見つけることができれば、症状を改善し副作用の少ない薬を作ることができます。
山上IM: 他国が羨む技術として、タンパク質結晶生成実験のノウハウがあります。研究者からサンプルを預かって、積み重ねてきた経験からより良い結晶を作るための実験条件を設定し、「きぼう」で結晶生成を行い、地上に持ち帰り結晶構造解析をして結果を研究者に渡すという、一連の作業をパッケージ化しているのはJAXAだけなのです。
西島フェロー: 世界で0から新薬を作れる国は少なく、日本はアメリカ、スイスに次いで3位に入っています。アジアでは日本だけです。
油井宇宙飛行士: 実験を行う時に医学的な実験背景も理解することでどういう点に気をつけなければいけないかわかりますし、研究者の顔とその背景が見えるとやりがいも出てきます。
―打上げのハードルを下げる(超小型衛星放出)
山上IM: 超小型衛星の放出ができるのはエアロックとロボットアームを備えた「きぼう」だけです。 今まで超小型衛星を打ち上げる時は、大型衛星を打ち上げる時に隙間に相乗りで搭載していました。 「きぼう」から放出するためには、ロケットのフェアリングの中の「こうのとり」の与圧されたエリアのソフトバッグの中に緩衝材で包んで搭載するため、4重の保護となり、衛星にとって一番厳しい打上げ環境条件が緩和されます。これは衛星の開発費用削減になります。
開発費用が安くなれば新しい用途の人工衛星が生まれることにもなります。油井宇宙飛行士: 宇宙飛行士はISSに到着した衛星を取り出し、放出装置に取り付けて、「きぼう」のエアロックから船外へ出します。それを地上からの遠隔操作で「きぼう」のロボットアームで掴んで放出方向に向けます。宇宙飛行士は放出ボタンを押すことで、ストッパーが開きバネの力で超小型衛星が放出されるという仕組みです。
山上IM: 大きくニーズが広がる超小型衛星の分野で「きぼう」の存在価値がますます高まっていくのです。
―健康長寿命社会へ貢献(小動物飼育装置(加齢研究等))
西島フェロー: 日本の場合、平均寿命は非常に長いのですが、健康寿命という健康である期間とは10年の差があります。高齢化社会を迎えて私たちは健康で長生きすることが大事です。 宇宙では加齢が加速するとか、過酷な条件の中でのストレスなどに対して薬がどのように役に立つかを研究します。
―多額の費用をかけるに値するのか
西島フェロー: いくら投資すればどの程度儲かるということがわかれば産業界が既にやっています。しかし新しい発見や革新的なものについては、そういう場が与えられて、それを行って初めてわかるということです。基礎研究とはそういうものです。
国民の方に最先端研究で何が必要か聞くと、60~70%の方は健康や医療の向上、あるいは良い薬を作って欲しいと答えます。そして地上設備にはSPring-8(大型放射光施設)やJ-PARC(大強度陽子加速器施設)やスーパーコンピュータなどの最先端の大型施設に恵まれていて複雑な薬を見出す環境が揃っています。そこに宇宙で作ったよりきれいな結晶があれば、その結晶をSpring-8で構造解析して、スーパーコンピュータ京を使って設計を行うことができます。つまり「きぼう」は地上にある大型施設を活かすためのひとつの重要なツールであるといえます。
まとめ~若い人に向けて
西島フェロー: 日本人が使える「きぼう」というものがあって日本人の宇宙飛行士がそこに居合わせてくれるという意義は大変大きいと思います。これからの研究は儲けだけでは無くて、例えば生命科学の実験ではそれによって患者が救われる、健康維持ができる、介護が少なくなる、そういう社会を作るということは100億投資したから何億儲かるということではなくて、国民全体が健康で夢を持てるということ、あるいは夢をかなえられる健康状態を維持できるということ、そういうことが大きいと思います。 若い方には宇宙という場をどういう風に使っていくか新しいテーマを考えて、JAXAとしても10%でも20%でも時間なり空間を若い人のテーマのために利用するとか、価値が無いかもしれない、形にならないかもしれないことにかけてみるということが大事ではないでしょうか。
山上IM: 日本の宇宙開発は先輩たちがロケットを開発して打ち上げるところから始まり、宇宙ステーションを作り、人が滞在する実験室を作り、物資を補給する「こうのとり」を作ってくれました。そして「きぼう」を使って直接社会に貢献できる成果を出せるところまで来ました。他の国が持っていない羨ましがられる施設を日本は持っています。これを利用しどんどん進めて行かないといけないと思います。タンパク質結晶生成実験も小動物実験も日本だけがやっているわけではありません。その中で先駆けて走っているのが日本の状況です。この歩みを止めてはいけません。止まってしまうと抜かれます。若い人についてきてほしいです。
油井宇宙飛行士: 私自身そうですが、人間はより高く、より遠くへと活動領域を広げて行く本能を持っているんじゃないかと思います。その気持ちがある時は社会は活性化するし、若い方も夢を持って明るい将来を見つめて努力ができると思います。 ここに来て下さった皆さんは宇宙開発と聞いてわくわくしていると思います。そのわくわく感は本能から来るものじゃないかなと思います。それが人が行かないといけない理由ですし、私が宇宙からつぶやくと皆さんが共感を持ってくれる理由だと思います。 これは人類共通のことで人間にしかできないことです。地球に生きる生物の代表としてやっていかなければいけないことだと思います。 そして日本は科学技術を活かして国際社会に貢献して、他の国から頼りにされる存在でありたい。それができるのは宇宙開発の分野なのではないでしょうか。
最後にJAXA有人宇宙技術部門長の浜崎敬理事より閉会の挨拶が行われました。
2,000名を超える来場者の興奮は帰りの電車の中でも続いていたとのことです。
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