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2J/Aミッションに向けた準備など(2009年06月15日発行)
●6月8日~14日の実績
若田宇宙飛行士はこの週、2J/A(STS-127)ミッションで実施する船外活動に向けた準備を中心に作業を行いました。
6月8日、「クエスト」(エアロック)内で船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit: EMU)や周辺機器の設定を行ったほか、船外活動ツールの準備を行いました。また、2J/Aミッションの移送品リストの確認や帰還準備も行いました。
6月9日は、船外活動クルーとハンドレール(手すり)をつなぐために使用する宇宙飛行士身体固定用テザー(Body Restraint Tether: BRT)の点検や、船外活動ツールの準備を行いました。
6月10日には、これまでメンテナンス作業を行ってきた制振装置付きトレッドミル(Treadmill Vibration Isolation System: TVIS)を起動し、異音や振動がないことを確認しました。また、2J/Aミッションで実施する国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)運用の主要作業を確認しました。
6月11日、EMUのバッテリ充電や、グリースガン(潤滑剤用ガン)などの船外活動ツールの準備を行いました。また、2J/Aミッションでの帰還に伴い、作業の引継ぎをフランク・デヴィン、ロバート・サースク両宇宙飛行士とともに行いました。
6月12日には、EMUのヘルメットへのバッテリ装着や、船外活動でボルトを締めたり緩めたりする際に使用するピストル型パワー・ツール(Pistol Grip Tool: PGT)の準備・点検を行いました。6月13日にも引き続き船外活動ツールの準備を行いました。
●6月15日~21日の予定
2J/Aミッションの打上げが延期されたため、作業計画が見直されています。計画がわかり次第掲載します。
●トピックス:宇宙でのエクササイズ! ISSでの運動器具
宇宙では重力が作用しないので、長い間滞在すると、筋力が衰えたり骨が弱くなってしまいます。宇宙飛行士は、体に適度な負担をかけるため、運動器具を使って毎日2時間程度の運動をします。
運動でストレスを解消しているという若田宇宙飛行士も日々利用している、ISSでの運動器具をいくつかご紹介します。
【関連ページ】
◆自転車エルゴメータ
車輪のない自転車のようなもので、ペダルをこぐ強さを調節することにより、運動量を調節することができます。「デスティニー」(米国実験棟)に設置されたCEVIS(Cycle Ergometer with Vibration Isolation and Stabilization System)と、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)に設置されたものがあります。
◆制振装置付きトレッドミル(Treadmill Vibration Isolation System: TVIS)
トレッドミルは、体をゴムバンドでおさえつけた状態でランニングをする器具ですが、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)内に設置されたこのトレッドミルは、複雑なシステムにより、クルーが走った振動がISSの構造物や実験装置に伝わらないようになっています。
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