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ISSの6人体制開始、2J/Aミッションに向けた準備など(2009年06月01日発行)
●5月25日~31日の実績
若田宇宙飛行士はこの週、「きぼう」日本実験棟船内実験室内に簡易個室を設置する作業や「きぼう」の船外実験プラットフォーム結合機構(Exposed Facility Berthing Mechanism: EFBM)の運用準備に関する作業を行いました。
5月25日に、若田宇宙飛行士は「きぼう」船内実験室内に簡易個室を設置する作業を行いました。この簡易個室は第20次長期滞在クルーのロバート・サースク宇宙飛行士が使用する予定で、実際に寝る時に寝袋を設置します。
5月26日、若田宇宙飛行士はさいたま市立宮原中学校とのアマチュア無線交信を行いました。また、制振装置付きトレッドミル(Treadmill Vibration Isolation System: TVIS)の修理作業を行い、スピード特性の確認などを行いました。
5月27日、STS-127(2J/A)ミッションでのEFBMの運用に向けた作業として、船内実験室のワークステーションラック内に曝露部結合機構操作表示盤(Berthing Mechanism Control and Display Unit: BCDU)を設置しました。また、「クエスト」エアロック内に保管している船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit: EMU)3体のサイズ変更を行いました。
5月28日には2J/Aミッションで行う船外活動の作業内容に関する確認を、5月29日には2J/Aミッションで地上に持ち帰る回収品の準備を行いました。
また5月29日には、第20次長期滞在クルーを乗せたソユーズ宇宙船(19S)が国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングし、ISSクルー6人体制での第20次長期滞在が始まりました。
●6月1日~7日の予定
今週は、2J/Aミッションに向けた準備や帰還準備を中心に行います。広報イベントとして、6月1日に6人体制になって初めての軌道上共同記者会見が行われます。また、6月3日にはJAXA広報イベントが行われます。
6月5日には、ゲナディ・パダルカ、マイケル・バラット両宇宙飛行士によるロシアの宇宙服を着用しての船外活動が行われますが、若田宇宙飛行士はISS船内で2J/Aミッションの準備作業を行います。
●トピックス:軌道上の若田宇宙飛行士に質問してみました! ~その3~
いろいろと身体を動かす課題があって面白かったですね。映像は見ていただけたでしょうか? 宇宙滞在にも慣れて、自分の身体が宇宙でどうやって動くのかはだいたいわかったつもりになっていましたが、「ラジオ体操」があんなに形にならなかったのにはちょっとびっくりしました。また、くるくると身体をコマのように回してみましたが、このような動きは通常しないので、自分でも意外なくらいのスピードで回転できることがわかったのも本当に「おもしろ実験」でした。
地上のようにほうきやはたきは使いませんが、掃除機や紙製のぞうきんは使います。掃除機は、掃除機自体がふわふわ浮いてしまうので、掃除機にまたがって掃除をします。空飛ぶほうきならぬ空飛ぶ掃除機です。フィルターについたゴミや埃はきちんと取り除かないと煙探知機を誤作動させてしまうため、掃除はとても大切な仕事です。また、無重力なのでその辺にフワフワ浮かんでいるケーブルなどをジャマにならないように整理整頓しておく方も大事です。
宇宙空間では窓を開けると空気が真空の宇宙へ逃げていってしまいます。ですから、ISSの窓は地上の建物のように開けたり閉めたりはできません。ただ、窓の外側にシャッターが付いているので、これを開けて星や月、地球の様子をみることができます。地上でもそうですが、窓から景色を眺めているととても気持ちがリラックスします。
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