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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

若田宇宙飛行士の活動状況(2014年3月24日)

3月20日、若田宇宙飛行士は起床して間もなく、精神運動覚醒検査(Reaction Self Test: RST)を行いました。この検査は、疲労による作業能力低下を客観的に調べるために行われるものです。

地上の飛行管制官らと一日の作業を確認する打ち合わせを終えた後には、国際宇宙ステーション(ISS)船内の放射線量のデータ取得を行いました。

CFE2実験を行う若田宇宙飛行士の様子(『週刊若田』(Vol.23)、1月27日撮影)

その後、若田宇宙飛行士は、液体の動きを観察するNASAの実験(Capillary Flow Experiment(CFE) Interior Corner Flow(ICF)-2)を行いました。この実験は、さまざまな形をした容器の中に入れられた液体が、どの様に容器内の表面を広がっていくのかを観察するもので、実験の結果は、将来の宇宙機の開発において、液体の移送システムや燃料タンクの設計に使用するコンピュータモデルの精度を上げることに役立てられます。

昼食の休憩を取った後には、米国メリーランド州シルバースプリングにあるForest Knolls小学校の児童とアマチュア無線による交信を行いました。

また、マストラキオ宇宙飛行士と一緒に、NASAのHUNCHプログラム(High school students United with NASA to Create Hardware)でNASAとパートナーシップを組んでいる高校生らとの交信も行いました。このHUNCHプログラムでは、ISSで使用される機器や物品のほか、宇宙飛行士や飛行管制官の訓練に使用される機器などを、パートナーシップを組んだ学生らが作成しています。

一日の最後には、クルーの個室(Crew Quarter: CQ)のひとつを掃除しました。若田宇宙飛行士は、空気の取り入れ口・排気管・ファン・気流センサを掃除しました。

3月21日、若田宇宙飛行士は、午前の大半の時間を、「ユニティ」(第1結合部)内の空気を循環させるモジュール間通風装置(Inter-Module Ventilation: IMV)の掃除にあてました。ISS内での空気の循環は、部分的に二酸化炭素の濃度が高くなることを防ぎ、クルーが二酸化炭素中毒になる危険性から守るため重要です。

また、この日、NASAのBody Measuresと呼ばれる実験の一環で、マストラキオ宇宙飛行士の支援を受けて、身体の計測データの取得や写真撮影を行いました。この実験は、微小重力下に長期滞在する宇宙飛行士の身体の大きさの変化や変わり易さを理解するために行われています。身体の大きさがどのように変化するかを知ることは、クルーの能力を最大限引き出すことや怪我の予防、宇宙服や作業場所などを身体の大きさに合わせる調節作業の時間削減などにつながります。また、この実験の結果は、地上で長期に渡って寝たきりになると身体に起こる変化を理解することにも役立てられます。

断りの無い限り、日時はISSでの時間(世界標準時(日本時間-9時間))です。

 
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