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若田宇宙飛行士、シグナス補給船(Orb-1)の結合作業を実施(2014年1月14日)
1月10日、若田宇宙飛行士は、日本の「重力による茎の形態変化における表層微小管と微小管結合タンパク質の役割(Aniso Tubule)」実験の2回目を開始しました。この実験では、植物が重力にどのように対抗して体を支え、成長(抗重力反応)するかを調べます。
若田宇宙飛行士は、シロイヌナズナの種子が入れられた観察容器に注水した後、発芽の準備のため、容器を「きぼう」の冷凍・冷蔵庫(Minus Eighty degree Celsius Laboratory Freezer for ISS: MELFI)に保存しました。種子は、4日間冷蔵保存した後、3日間育成し、その後、胚軸(茎)の細胞と表層微小管の様子を蛍光顕微鏡を用いて撮影します。
NASAの実験も行い、国際宇宙ステーション(ISS)内の金属製・繊維製物質における微生物のバイオフィルム(菌膜)の成長を調べるViABLE(eValuatIon And monitoring of microBiofiLms insidE the ISS)と呼ばれる実験のための作業を行いました。
また、微小重力環境において、液体が容器内の表面上でどのように広がるかを調べるNASAの実験(Capillary Flow Experiment (CFE) Vane Gap 2 Test)を行いました。この実験の結果は、水処理装置や液体燃料タンクなど、宇宙船に搭載される液体の処理方法の改善に役立つことが期待されます。
1月12日は、日本時間の1月10日に打ち上げられた米国のシグナス補給船(Orb-1)をISSに結合させる作業に従事しました。ISSに接近したシグナス補給船は、マイケル・ホプキンス宇宙飛行士によりISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)で把持され、その後、若田宇宙飛行士がSSRMSを操作して午後1時05分に「ハーモニー」(第2結合部)の地球側ポートへ取り付けました。
若田宇宙飛行士らは、シグナス補給船の結合後に必要な確認作業などを行った後、ハッチを開き、シグナス補給船内に入室し、貨物の移送を開始しました。
1月13日には、地上のNASA長官およびシグナス補給船を製造するオービタル・サイエンシズ社のマネージャらと交信を行い、クルーはシグナス補給船の結合の成功を祝福されました。
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