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若田宇宙飛行士の活動状況(2014年2月20日)
2月19日、若田宇宙飛行士と「きぼう」日本実験棟の運用管制員は、米国NanoRacks社の衛星放出機構を使った超小型衛星放出準備を行いました。
次回の超小型衛星放出に備えて、親アーム先端取付型実験プラットフォーム(Multi-Purpose Experiment Platform: MPEP)が「きぼう」エアロックに戻されました。
この操作は、JAXAの運用管制員が遠隔操作で「きぼう」のロボットアームを操作して行われ、若田宇宙飛行士はその作業を支援しました。
2回目の超小型衛星の放出は、2月25日から開始される予定です。
生命科学分野の実験として、若田宇宙飛行士は、「きぼう」の中で乾燥したネムリユスリカの幼虫を水で戻して観察しました。
ネムリユスリカはアフリカの半乾燥地帯に生息する昆虫で、幼虫は完全な乾燥状態に耐えることができるため、宇宙環境でも乾燥に耐えるか、微小重力環境で遺伝子変異を起こさないか調査します。
また若田宇宙飛行士は、VIABLE(eValuatIon And monitoring of microBiofiLms insidE the ISS)実験も行いました。
VIABLE実験とは、ISS内で各種材料に菌膜がどのような影響を与えるかを調べるNASAとイタリア宇宙機関(ASI)の実験です。
宇宙医学分野の実験として、若田宇宙飛行士は、欧州宇宙機関(ESA)が実施するReversible Figuresという実験に参加しました。
Reversible Figures実験は、反転図形(ひとつの図形で複数の見方ができるもの)を利用して、微小重力環境に適応する宇宙飛行士の神経前庭系が3次元構造の知覚にどのような影響を及ぼすかを調べる実験です。
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