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若田宇宙飛行士、「宇宙と運動」をテーマにして交信イベントなどを実施(2014年1月22日)
若田宇宙飛行士は、1月20日と1月21日にいくつかの実験に関わる作業を行ったほか、1月21日には、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟と筑波宇宙センター(TKSC)を繋いで開催された若田宇宙飛行士国際宇宙ステーション交信イベント「宇宙と運動」に軌道上から参加しました。
交信イベントでは、古川宇宙飛行士や運動を専門にする教授による講演が行われた後、「きぼう」とTKSCを繋いで交信が行われ、若田宇宙飛行士は、宇宙での運動方法や身体の変化などを中心とした参加者からの質問に答えました。交信の最後に、若田宇宙飛行士は参加者に対して、「宇宙でも健康に気をつけて生活をしている。やはり、規則正しい運動、食事、十分な睡眠というのが大切だと思う。皆さんもこの3つに気をつけて生活をしてもらいたい」と語り、子供たちに向けては、「興味の対象や目指したいものをしっかりと持って将来に向かって努力してほしい。この中から将来宇宙飛行士が誕生し、一緒に仕事ができれば嬉しい」とメッセージを送り、交信を終えました。
実験関連の作業では、1月20日に、米国NanoRacks社の顕微鏡機器を使用して、シャーレの中で成長する粘菌の様子を3次元的に調査する実験に関わる作業を行いました。
また同日、流体を熱したときの流体内の熱の流れを調べるNASAの実験に関わる作業も行いました。地上と微小重力環境下では流体内の熱の流れが異なるため、この実験を通して、流体内での熱の流れを理解し、微小重力環境下で使用する冷却システムの開発に役立てることが考えられています。
1月21日には、BASS-2(Burning and Suppression of Solids-2)と呼ばれるNASAの燃焼実験のサンプルを集め、地上に持ち帰る準備をしました。この実験はさまざまな物質の燃焼性を調べ、宇宙船に使用する材料の向上や宇宙船内で火災が発生した際の対応手順を模索するのに役立てられます。地上においても、火災探知機や消火システムの設計に役立てられることが考えられています。
またこの日、若田宇宙飛行士は、超高感度4Kカメラシステムを使ってISSからオーロラや夜のヒマラヤ山脈と日本を撮影するために、カメラをキューポラに設置する作業を行いました。
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