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星出宇宙飛行士、ガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)での記者会見と伝統的なセレモニーに参加(2012年6月25日)
国際宇宙ステーション(ISS)第32次/第33次長期滞在クルーの星出、サニータ・ウィリアムズ、ユーリ・マレンチェンコ宇宙飛行士は、現地時間6月22日、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)で行われた記者会見にバックアップクルーとともに参加しました。
星出宇宙飛行士は記者会見で、「いよいよ近づいてきたなという感じ、気を引き締めていきたい」とISS長期滞在開始に向けた心境を語りました。また、「前回のミッションでは本当に短い期間で忙しく働いたが、今回ゆっくり、じっくり仕事ができることを楽しみにしている」と述べるとともに、「非常に忙しくなるのではないかと思うが、地上のチーム、いろいろなところのチームと一緒に頑張っていきたい」と、軌道上でのミッションに向けた抱負を語りました。
また、記者会見ではそれぞれのクルーが長期滞在中に実施を予定している実験のうち、特に興味深い実験について紹介しました。星出宇宙飛行士は、水棲生物実験装置(Aquatic Habitat: AQH)を使用して行うメダカを用いた生命科学実験と、小型衛星放出技術実証ミッションの概要を紹介しました。AQHと小型衛星放出機構および小型衛星は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)に搭載してISSへ運ばれる予定です。
記者会見後、星出宇宙飛行士らはGCTCがある「星の街」の博物館を訪問し、館内に再現されたロシア(旧ソ連)のユーリ・ガガーリン宇宙飛行士の執務室を訪れ、卓上に置かれたサイン帳に記念のサインを残しました。
その後、モスクワのクレムリンに移動し、聖ワシーリー大聖堂や大砲の皇帝など、クレムリンを代表する名所を背景とした記念撮影や、ガガーリン宇宙飛行士らロシア(旧ソ連)の宇宙開発に貢献した人々の墓所があるクレムリンの壁の前に赤いカーネーションを捧げるなど、打上げ前の伝統的なセレモニーに参加しました。
また、星出宇宙飛行士らは、ロシア連邦宇宙局(FSA)長官らとの恒例の会合にも参加しました。会合では、星出宇宙飛行士らが打上げに向けた最終試験に優秀な成績で合格したことを祝福するとともに、記念の腕時計が贈られました。
星出宇宙飛行士らは短い休暇を取得した後、打上げが行われるカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地へ移動し、打上げに向けた最終準備に入ります。星出宇宙飛行士らの搭乗するソユーズ宇宙船(31S)は、7月15日の打上げを目標としています。
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