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星出宇宙飛行士の作業状況(2012年11月15日)
11月14日、星出宇宙飛行士は、JAXAおよび国際パートナーの医学研究に関する作業や、帰還に向けた準備作業、広報イベントへの参加などを行いました。
「宇宙医学実験支援システムの機能検証」の一環として、医療機器(Onboard Diagnostic Kit)のひとつである筋力測定器とUSBカメラ(webカメラ)を使用して医学実験データを取得し、宇宙医学実験支援システムの端末に保存しました。
宇宙医学実験支援システムは、小型高性能の様々な医療機器から取得した医学実験データを軌道上で統合管理し、簡易分析を可能とするシステムです。現在、軌道上には筋力測定器とUSBカメラのほか、電子聴診器やホルター心電計、血中酸素飽和度測定機器(パルスオキシメータ)、簡易脳波計などの医療機器があります。
NASAの統合的心血管(Integrated Cardiovascular: ICV)実験の被験者として行っていた4回目のセッションにおいて、データを記録する装置のバッテリが再充電できない問題が発生したため、24時間分のデータ取得の一部を中断しました。現在、地上のエンジニアによる原因調査が行われています。
ICV実験では、体に電極を付けて心電図や血圧を24時間分記録するとともに、アクティウォッチと呼ばれる腕時計型の生体の活動量を記録する機器を付けて、ウエスト、ヒップ、足首の活動量を48時間分計測します。星出宇宙飛行士にとっては、今回が帰還前最後のセッションとなります。
「ザーリャ」(基本機能モジュール)にて、国際宇宙ステーション(ISS)内における微生物のバイオフィルム(菌膜)の成長を調べるNASAのVIABLE(eValuatIon And monitoring of microBiofiLms insidE the ISS)と呼ばれる実験に関する作業を行いました。
「デスティニー」(米国実験棟)にて、低温実験用冷蔵庫(General Laboratory Active Cryogenic ISS Experiment Refrigerator: GLACIER)をEXPRESS(Expedite the Processing of Experiment to the Space Station)ラック6に取り付ける作業を行いました。
ソユーズ宇宙船(31S)の帰還に備え、米国の回収品を梱包する作業を約30分かけて行い、ユーリ・マレンチェンコ宇宙飛行士に梱包を終えた回収品を引き渡しました。マレンチェンコ宇宙飛行士により確認が行われた後、回収品は31Sの帰還モジュール内に搭載されました。
そのほか、星出、サニータ・ウィリアムズ、マレンチェンコ宇宙飛行士には、帰還に備えた個人的な準備を行うため、1時間の作業時間が割り当てられました。星出宇宙飛行士ら3名はソユーズ宇宙船(31S)に搭乗し、11月19日に地上へ帰還する予定です。
筑波宇宙センター(TKSC)の宇宙ステーション総合推進センター(Space Station Integration and Promotion Center: SSIPC)との定例の打ち合わせのため地上と交信しました。また、健康状態を確認するための地上の専門家との定期的な交信(Private Medical Conference: PMC)も行いました。
軌道上の「きぼう」日本実験棟船内実験室とTKSCを結んで行われた「星出宇宙飛行士ISS長期滞在ライブ交信イベント ~秋の夜長は、サイエンス・カフェ@筑波宇宙センター~」に参加し、TKSCに集まった学生たちと交信しました。
そのほか、ウィリアムズ、ケビン・フォード両宇宙飛行士とともに、ロシアの広報イベントに関する活動を行いました。
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