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星出宇宙飛行士の作業状況(2012年10月 9日)
10月5日から8日にかけて、星出宇宙飛行士はNASAや欧州宇宙機関(ESA)の実験などを実施しました。
10月5日は、長期宇宙滞在中に宇宙飛行士が必要とする食料の量を評価するための、ESAのENERGYという実験を開始しました。エネルギー消費量などを計測するため、欧州生理学実験ラック(European Physiology Modules: EPM)のコンピュータを起動し、肺機能システム(Pulmonary Function System: PFS)の準備を行った後、計測装置のアームバンドを自身の右の上腕三頭筋に装着しました。アームバンドは、10日間装着してデータを取得します。
また、10月3日に開始したNASAの統合的心血管(Integrated Cardiovascular: ICV)実験のデータ取得期間が終了したため、身に付けていたアクティウォッチやホルター心電計を外しました。得られたデータは地上へ送信するためのコンピュータに転送しました。
10月6日は、ESAのENERGY実験に多くの時間を使いました。肺機能ラック(Pulmonary Function Module: PFM)や光音響分析ラック(Photoacoustic Analyzer Module: PAM)を起動させて校正を行い、4.5時間の酸素摂取量の計測時間の間に、決められた間隔で尿の採取を行いました。
10月7日は、6日にENERGY実験に多くの時間を要したため、通常は土曜日に行う船内の清掃を星出宇宙飛行士はこの日に行ったほか、ロシアのTV広報イベントにサニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士、ユーリ・マレンチェンコ宇宙飛行士とともに出演しました。
10月8日は、ESAのENERGY実験を継続し、尿の採取や食べたものの記録などを継続しました。この実験では、10日間連続で、食べたものを記録するほか、決められた間隔で尿を採取します。
また、ウィリアムズ宇宙飛行士がNASAのSPRINT(Integrated Resistance and Aerobic Training Study)実験のため、大腿部とふくらはぎに機器を装着して筋量を計測するための作業を支援しました。SPRINTは、長期滞在クルーを被験者として、高負荷・短時間の運動で、筋萎縮や骨量の減少を最小限に抑えるプログラムを開発するための実験で、この検査は長期滞在中の筋量の変化を記録するために行われたものです。
ウィリアムズ宇宙飛行士とともに、ドラゴン補給船運用1号機(SpaceX-1 Commercial Resupply Services flight1: SpX-1/CRS-1)の国際宇宙ステーション(ISS)への到着に備え、地上の専門家と打ち合わせを行いました。
制振装置付きトレッドミル2(T2/COLBERT)を使ってエクササイズを行う自身の様子を撮影し、生体力学的評価と機器の状態の定期点検を実施しました。
今週は、天候が良ければ、日本の各地で星出宇宙飛行士が滞在中の「きぼう」およびISSが見ごろです。「きぼう」・ISSの目視予想はこちらでご覧いただけます。
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