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星出宇宙飛行士の作業状況(2012年9月27日)
9月26日、星出宇宙飛行士は、小型衛星放出技術実証ミッションに向けた準備や、国際パートナーの医学研究に関する作業、国際宇宙ステーション(ISS)船内の定常的なメンテナンス作業などを行いました。
星出宇宙飛行士は、小型衛星放出技術実証ミッションに向けた準備として、「きぼう」日本実験棟船内実験室にて、小型衛星放出機構(JEM Small Satellite Orbital Deployer: J-SSOD)を格納したエアロックの減圧を実施しました。
なお、小型衛星放出技術実証ミッションは、9月27日から28日にかけての実施が計画されていましたが、欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)3号機、「エドアルド・アマルディ」の分離延期や、宇宙ゴミ(スペースデブリ)の接近に伴うISSの軌道制御(デブリ回避マヌーバ)の計画などによりISS運用計画が見直され、延期されることになりました。新たな実施日程については現在調整中です。
ISSに、宇宙空間に浮遊する人工物体の宇宙ゴミが接近すると予測されたため、9月27日にATV3のスラスタ(小型のエンジン)を使用したISSの軌道制御を行うことが計画されています。軌道制御の実施により、スペースデブリはISSに衝突することなく通過する予定で、星出宇宙飛行士ら第33次長期滞在クルーの安全に問題はありません。なお、スペースデブリの軌道モニタの状況により、ISSの軌道制御が不要と判断された場合は、実施しない可能性もあります。
そのほか、星出宇宙飛行士は、国際パートナーの医学研究に関する作業として、9月28日に予定されているNASAの統合的心血管(Integrated Cardiovascular: ICV)実験に向け、使用する機器などの準備を行いました。
また、「コロンバス」(欧州実験棟)にて、NASAの長期滞在ミッション中、およびその前後の酸素摂取量の変化を調査する研究(VO2max)の一環として、使用する機器やソフトウェアのセットアップを行った後、データ取得のためのセッションを実施しました。終了後、機器などの片づけを行いました。この実験では、船内に設置されているエクササイズ機器を使用して運動テストを行い、ISS長期滞在中の肺活量の変化を調査します。
ISS船内の定常的なメンテナンス作業の一環として、船内の空気中に含まれる揮発性有機化合物を検出する装置(Air Quality Monitor: AQM)を起動させ、5時間後に装置を停止しました。AQMは、米国の環境衛生システム(Environmental Health System: EHS)の装置のひとつです。
また、低流量移送ポンプを使用し、水バッグから水再生システム(Water Recovery System: WRS)の水処理装置(Water Processing Assembly: WPA)に水を移す作業を行いました。水の移送は明日まで続けられます。
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