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星出宇宙飛行士の作業状況(2012年9月20日)
9月19日、星出宇宙飛行士は、実験やメンテナンス作業、地上の運用管制チームとの打ち合わせ、広報イベントへの参加など多岐にわたる作業に忙しい1日を過ごしました。また、それらの作業の合間を縫って、この日に誕生日を迎えた国際宇宙ステーション(ISS)第33次長期滞在コマンダーのサニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士を祝うサプライズイベントにも参加しました。
星出宇宙飛行士は、ウィリアムズ、ユーリ・マレンチェンコ両宇宙飛行士とともに、ソコル宇宙服を着用して、「ラスヴェット」(ロシアの小型研究モジュール1)にドッキング中のソユーズTMA-05宇宙船(31S)内で各自の座席に座り、約30分かけてシートライナーのフィットチェックを実施しました。この作業は、ISSの微小重力環境における体型の変化が、地上で宇宙飛行士の体型に合わせてオーダーメイドで製作されたシートライナーの適合状態に影響を与えるかを確認する目的で行われます。
「国際宇宙ステーション内における微生物動態に関する研究(Microbe)」の第3回目の実験(Microbe-3)に関する作業として、「きぼう」日本実験棟内の勾配炉実験ラックの温度勾配炉(Gradient Heating Furnace: GHF)下部からサンプルを採取し、冷凍・冷蔵庫(Minus Eighty degree Celsius Laboratory Freezer for ISS: MELFI)に保管しました。
ISS船内の保守に関する作業として、「きぼう」内の可搬型管制端末(System Laptop Terminal: SLT)と呼ばれるラップトップコンピュータの再起動や、改良型エクササイズ装置(Advanced Resistive Exercise Device: ARED)の定期的なメンテナンス作業、空気浄化システム(Atmospheric Revitalization System: ARS)のフィルタの点検と清掃を行いました。また、燃焼生成物成分分析装置(Compound Specific Analyzer-Combustion Products: CSA-CP)の定期メンテナンスを行い、バッテリの交換やセンサの校正を実施しました。
飛行中の健康管理の一環として、ISS長期滞在開始から4回目となる認知機能検査(Spaceflight Cognitive Assessment Tool for Windows: WinSCAT)を受けました。WinSCATは、30日に1度行われ、作業を要求されることによるストレスが仕事の能率に与える影響を評価する際に役立ちます。また、軌道上で怪我や急病が起きた場合に備えた医療知識と医療技術の維持の一環として、クルー健康管理システム(CHeCS)を使用した緊急医療活動に関する約1時間の訓練を行いました。
広報イベントの一環として、日本の深夜ラジオ番組にISSから出演し、リスナーからの質問に答えました。また、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)のアマチュア無線機器を起動し、ポーランドの学生らと交信しました。
そのほか、筑波宇宙センター(TKSC)の宇宙ステーション総合推進センター(Space Station Integration and Promotion Center: SSIPC)との打ち合わせのため地上と交信しました。また、10月に打上げが予定されているドラゴン補給船運用1号機(SpX-1)による回収品の事前梱包作業に関する打ち合わせや、定常的な健康状態を確認するための交信(Private Medical Conference: PMC)を行いました。
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