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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

星出彰彦宇宙飛行士

星出宇宙飛行士、船外活動(EVA)に向けた最終準備を完了(2012年8月30日)

船外活動ユニット(EMU)を着用した星出宇宙飛行士(8月22日撮影)(出典:JAXA/NASA)

船外活動ユニット(EMU)を着用した星出宇宙飛行士(8月22日撮影)(出典:JAXA/NASA)

8月29日、星出宇宙飛行士は、サニータ・ウィリアムズ、ジョセフ・アカバ宇宙飛行士とともに、米国の18回目となる船外活動(Extravehicular Activity: EVA)に向けた準備として、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)のミッション管制センター(MCC-H)から送られてきた最新の手順書を、約1時間かけて確認しました。

また、星出、ウィリアムズ両宇宙飛行士は、EVAで使用する「クエスト」(エアロック)、2着の船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit: EMU)およびEMUの装備品、工具やカメラなどEVAを支援する機器の準備を引き続き行い、EVAの実施に向けた最終準備を完了しました。

クエストで作業する星出宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

クエストで作業する星出宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

星出、ウィリアムズ両宇宙飛行士は、約1時間かけて、EVA用工具のピストル型パワー・ツール(Pistol Grip Tool: PGT)、2台のEVAカメラ、テザー、ロシアのオーラン宇宙服から取り外された放射線線量計、飲料水用のドリンクバッグなどを準備しました。また、星出宇宙飛行士は、クエストのハッチで緊急事態が発生した際に使用するツールを与圧結合アダプタ1(Pressurized Mating Adapter 1: PMA-1)から取り出し、すぐに使えるよう、可搬型呼吸器(Portable Breathing Apparatus: PBA)とともにクエスト内に保管しました。

EVAは、日本時間8月30日午後9時15分頃から6時間30分にわたり実施される計画です。星出、ウィリアムズ両宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)船外での作業を担当し、アカバ宇宙飛行士はISS船内から2人をサポートします。EVAの模様は、同日午後8時00分から、NASA TVで放映されます。

今回のEVAでは、故障した電力切替装置(Main Bus Switching Unit: MBSU)およびSSRMSのカメラ・照明装置(Camera Light Pan/Tilt Assembly: CLPA)の交換、ロシアが2013年に打ち上げる予定の多目的研究モジュール(Multipurpose Laboratory Module: MLM)の運用に備えた電源ケーブルの敷設などが行われる予定です。

そのほか、星出宇宙飛行士は、ウィリアムズ宇宙飛行士とともに、精神運動覚醒検査(Reaction Self Test: RST)も行いました。RSTはISS滞在中の疲労の影響を調べる検査で、概日リズムの変化や睡眠時間の制限、長時間勤務シフトなどに影響される注意力などの神経行動の変化、精神運動の速度、状態の安定性、衝動性などが客観的に評価されます。

また、筑波宇宙センター(TKSC)の宇宙ステーション総合推進センター(Space Station Integration and Promotion Center: SSIPC)との打ち合わせのため地上と交信しました。

断りの無い限り、日時はISSでの時間(世界標準時 (日本時間-9時間))です。

【ミニコラム:船外活動(EVA)中の給水や食事はどうしているの?】

船外活動(Extravehicular Activity: EVA)に関して、さまざまなご質問をいただくことがありますが、今回はEVA中の給水と食事について解説します。

飲料水用のドリンクバッグ(出典:JAXA/NASA)

飲料水用のドリンクバッグ(出典:JAXA/NASA)

今回、星出宇宙飛行士らは6時間30分にわたりEVAを行う計画です。このような長時間にわたる作業中には、喉も渇きますし、お腹も空いてきます。そのため、船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit: EMU)内部には、飲料水を入れたドリンクバッグをセットします。ドリンクバッグはポリウレタン製の平らな袋で、約620ccの飲料水を入れることができ、マウスピースで吸うようになっています。

食事については、スティック状のフルーツバー(フードスティック)があり、口元にセットして適宜食べることもできますが、細かなかけらがヘルメット内を漂ってしまうなどの不都合があり、現在は使用されていないようです。そのため、EVA前に十分な食事をとることが推奨されています。なお、EVAを行う宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する宇宙飛行士が1日に必要とする標準的なカロリーに加え、500キロカロリー分を余分に摂取することになっています。

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