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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

星出彰彦宇宙飛行士

星出宇宙飛行士の作業状況(2012年8月20日)

8月17日、星出宇宙飛行士は、8月30日に予定されているサニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士との船外活動に備え、地上から送信されてきた手順書などの書類をレビューしました。

星出宇宙飛行士は自身初の船外活動となります。また、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中のJAXA宇宙飛行士が行う初の船外活動となります。

ICV実験で被験者となる星出宇宙飛行士(8月1日撮影)(出典:JAXA/NASA)

ICV実験で被験者となる星出宇宙飛行士(8月1日撮影)(出典:JAXA/NASA)

この日の実験活動は、NASAの統合的心血管(Integrated Cardiovascular: ICV)実験で、身体に電極を付けて心拍数の測定を行ったほか、自身2度目の欧州宇宙機関(ESA)およびドイツの長期宇宙滞在中の概日リズムの変化についての研究「CRHYT(Circadian Rhythms)」を開始し、計測データ取得のための装置が付いたベルトを身につけました。ベルトは36時間身につけて計測します。

その他、8月20日に実施予定のロシアクルーによる船外活動に備え、現在ISSに結合している欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)3号機内に仮置きされている物資をISSに移送し、ATV3号機に保管されている物資をストラップで固定して安全な状態に設定する作業を行いました。

また、クルー全員でロシアの管制チームとの交信を行いました。この交信は、通常週に1度行われます。

土曜日、日曜日はISSでも休日となりますが、連続してデータを取得する必要がある実験などを継続して行いました。

「きぼう」船内実験室の清掃を行う星出宇宙飛行士(7月28日撮影)(出典:JAXA/NASA)

「きぼう」船内実験室の清掃を行う星出宇宙飛行士(7月28日撮影)(出典:JAXA/NASA)

8月18日は、8月16日に開始した食事によって宇宙飛行士の骨量減少を抑制するNASAのPro Kと呼ばれる研究の3日目で、摂取した食べ物を記録し、自身の尿を採取してpH測定を行いました。

その他、船内の清掃や家族との交信を行いました。

8月19日は、8月17日に開始した欧州宇宙機関(ESA)およびドイツの長期宇宙滞在中の概日リズムの変化についての研究「CRHYT(Circadian Rhythms)」で、36時間の計測期間が終了したため、身につけていた装置を外して片付けました。

断りの無い限り、日時はISSでの時間(世界標準時 (日本時間-9時間))です。

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