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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

星出彰彦宇宙飛行士

星出宇宙飛行士の7月20日~22日の作業状況(2012年7月23日)

「こうのとり」の把持のシミュレーション画面と手順書

「こうのとり」の把持のシミュレーション画面と手順書(出典:JAXA/NASA)

7月20日、星出宇宙飛行士は、ジョセフ・アカバ宇宙飛行士とともに、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)を使用して「こうのとり」3号機を把持し、ISSへ係留させるための軌道上訓練を継続しました。

様々な実験やデータ取得のための活動も開始し、認知機能検査(Spaceflight Cognitive Assessment Tool for Windows: WinSCAT)を受けました。WinSCATは、30日に1度行われ、作業を要求されることによるストレスが仕事の能率に与える影響を評価する際に役立ちます。

また、食事摂取についてのアンケート(Food Frequency Questionnaire: FFQ)にも回答しました。FFQは、宇宙飛行士が過去1週間に食べたものを記録し、どのような栄養を摂取したかを調査するもので、地上の専門家が宇宙飛行士の栄養状態を把握し、健康維持のためのアドバイスを行うのに役立ちます。

そのほか、NASAの長期滞在前後と滞在中における酸素摂取量に関する実験で使用する消耗品の交換を行いました。

7月21日は、クルー全員でISS船内の清掃を行いました。ISS船内の清掃活動は毎週土曜日に行われています。

星出宇宙飛行士は、自身のエクササイズ開始に備えて、ジョセフ・アカバ宇宙飛行士がエクササイズを行う姿や、機器を使用する様子を見学しました。

また、週に1度の家族との交信を行いました。

7月22日はエクササイズを開始し、改良型エクササイズ装置(Advanced Resistive Exercise Device: ARED)や制振装置付きトレッドミル2(T2/COLBERT)を使用して約2時間の運動をしました。エクササイズは微小重力環境による骨や筋力の衰えを防ぐため、ISSでの滞在期間中は毎日行うことになっています。

その他、骨代謝に関するNASAの実験のため、食事内容の記録などを行いました。

断りの無い限り、日時はISSでの時間(世界標準時(日本時間-9時間))です。

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