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星出宇宙飛行士が打上げ前最後の帰国期間中に記者会見を実施(2012年4月27日)
2012年4月25日、東京都千代田区の日本プレスセンターにて、報道関係者向けに、国際宇宙ステーション(ISS)に第32次/第33次長期滞在クルーとして滞在する星出宇宙飛行士の記者会見と、第32次/第33次長期滞在ミッションに関するブリーフィングが行われました。
星出宇宙飛行士は4月下旬に帰国し、およそ1週間の日本滞在期間中に、今回の会見の他に訓練や関係者との打ち合わせを行っています。星出宇宙飛行士にとって、今回の帰国が第32次/第33次長期滞在前最後の帰国となります。
星出宇宙飛行士の会見前に、まずブリーフィングが行われ、JAXAを代表して、横山ISSプログラムマネージャ、上垣内技術領域総括、「きぼう」日本実験棟の運用管制チーム(JAXA Flight Control Team: JFCT)の東覚フライトディレクタが、第32次/第33次長期滞在ミッションにおける各担当分野の報告を行いました。
横山ISSプログラムマネージャからは、星出宇宙飛行士のフライト前後の宇宙機・補給機の飛行計画について説明しました。現在8月頃にISSへの打上げが予定されている、米国の民間宇宙機であるドラゴン宇宙船運用1号機とシグナス宇宙船技術実証機の打上げが遅れる可能性があることを述べ、8月のスケジュールが空けば、星出宇宙飛行士がISSで船外活動を行う可能性があることを報告しました。
東覚フライトディレクタからは、JFCTの準備状況について説明しました。「きぼう」の本格運用を開始してからおよそ4年間、軌道上のクルーとうまく連携しながら運用を進めてきており、今は実験に重点を置いた運用管制を行っている段階で、順調に運用が進んでいることを報告しました。星出宇宙飛行士が「きぼう」船内実験室をISSに取り付けたSTS-124(1J)ミッションでは、東覚フライトディレクタはリードフライトディレクタを務めていたこともあり、「星出宇宙飛行士は気心が知れた宇宙飛行士」と述べ、星出宇宙飛行士に、「運用管制室から24時間見守っているので、安心して生活し、作業をしてきてほしい」とメッセージを送りました。
上垣内技術領域総括からは、滞在中に予定されている「きぼう」での実験テーマについて説明しました。中でも、メダカを水槽の中で長期にわたり飼育する水棲生物実験について詳細に説明し、この実験を通して、宇宙飛行士の健康のリスク軽減を期待するとともに、地上の医学研究への貢献を期待する展望についても語りました。
ブリーフィング後には、星出宇宙飛行士の会見が行われ、冒頭で星出宇宙飛行士は、「ここにいる代表者以外にも多くの仲間がいるが、目的はひとつで、ISS計画の中で運用・利用をしっかりと行い成果を出すことであり、それに向けてチームの一員として第32次/第33次長期滞在を頑張りたい」とミッションに向けた意気込みを語りました。また、長期滞在ミッションを通して、「技術、運用、経験を蓄積し、将来の日本の、そして世界の宇宙開発に貢献したい」と長期滞在ミッション後を見据えた抱負も語りました。
その後は、報道関係者との質疑応答が行われ、星出宇宙飛行士は、「きぼう」に"戻る"喜びや、星出宇宙飛行士が描く将来の有人宇宙活動の姿、それに対して星出宇宙飛行士自身がどの様な貢献をしていきたいかなど、胸に抱く熱い思いを語りました。
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