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古川宇宙飛行士、GHFの作業を継続(2011年10月24日)
10月21日、古川宇宙飛行士は「きぼう」日本実験棟の勾配炉実験ラックの温度勾配炉(Gradient Heating Furnace: GHF)の初期動作確認を引き続き行いました。
この日は、状況確認のために、中央加熱室の2本の熱電対ハーネスの写真撮影や、中央加熱室と端部加熱室間の距離の測定、炉体部(GHF-Material Processing Unit: GHF-MP)の拭き掃除と掃除機での清掃作業を行いました。
NASAの統合的心血管(Integrated Cardiovascular: ICV)実験も行い、マイケル・フォッサム宇宙飛行士のサポートを得て、静止状態での超音波検査を行いました。「コロンバス」(欧州実験棟)にある有人研究(HRF: Human Research Facility)ラックの機能を使用し、身体に電極を付け、心拍数も記録しました。この超音波検査を行う前には食事制限があり、実験4時間前のエクササイズも禁止されます。この実験は、10月17日から19日にかけて行ったICV実験の歩行モニタと連動しており、宇宙での長期滞在による心臓萎縮の程度や経時変化、臨床的有意性の定量化を行い、萎縮のメカニズムを特定することが目的です。
また、ISS内における微生物のバイオフィルム(菌膜)の成長を調べるNASAの実験(eValuatIon And monitoring of microBiofiLms insidE International Space Station: VIABLE_ISS)のため設置してあるサンプル採取用のバッグの点検およびメンテナンス作業を行いました。
その他、第29次/第30次長期滞在クルー(ソユーズ宇宙船(28S)に搭乗)の到着に備えた作業について、地上の専門家と話し合いました。
10月22日は、毎週土曜日に行う船内の清掃作業や食事摂取についてのアンケート(Food Frequency Questionnaire: FFQ)への回答、そのほか認知機能検査(WinSCAT)という、30日に1度行う認知能力について調査するテストを行いました。
10月23日は休日のため、精神運動覚醒検査(Reaction Self Test: RST)や家族との交信(Private Family Conferences: PFC)を行いました。
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