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古川宇宙飛行士の作業状況(2011年10月12日)
10月11日、古川宇宙飛行士は、フランス国立宇宙研究センター(CNES)とNASAのDECLIC(Device for the Study of Critical Liquids & Crystallization)という流体学に関する実験のため、EXPRESS(Expedite the Processing of Experiment to the Space Station)ラック4にある実験装置のハードディスクドライブを交換する作業を行いました。
また、2011年1月に宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)で運ばれた「きぼう」日本実験棟の温度勾配炉(Gradient Heating Furnace: GHF)の初期動作確認を行い、試料自動交換機構(Sample Cartridge Automatic Exchange Mechanism: SCAM)を開けて実験試料カートリッジを写真撮影するなどの作業を行いました。
さらに、明日行われる予定の、MPEG-2方式でエンコードされたストリーミングビデオを船内のLAN(Operations Local Area Network: OpsLAN)とKuバンド通信システムを使用して地上に送信するための作業の準備を行いました。
【一言コラム:ISSで体重を測るには?】
当ホームページの「ライブラリ」には、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の古川宇宙飛行士の写真や映像などが掲載されています。
今日は、「古川宇宙飛行士による宇宙での体重測定方法の紹介」の映像をご紹介します。
古川宇宙飛行士が使用している体重計はBMMD(Body Mass Measurement Device)というもので、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の床に設置されています。
映像で古川宇宙飛行士が行っているように、身体を丸めた状態で手足を装置の上に乗せます。この状態でスイッチを入れるとバネの力で上下に何度も揺さぶられます。測定結果は小さな表示部に示され、体重が確認できます。
体重を計るために軌道上加速重量計測実験(Space Linear Acceleration Mass Measurement Device: SLAMMD)という装置(「スラムディー」と発音します)もありますが、BMMDは古くから体重測定に使われていたものです。
測定原理はニュートンの第二法則 F=ma(力=質量×加速度)を利用しており、質量mを求めるにはF/a(加えた力を加速度で割ること)で計算することができます。力を加えるにはバネを使うため、加速度を計測することで測定者の質量(すなわち体重)が分かります。
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