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古川宇宙飛行士の作業状況(2011年9月30日)
古川宇宙飛行士らが滞在する国際宇宙ステーション(ISS)に、宇宙空間に浮遊する人工物体の宇宙ゴミ(スペースデブリ)が9月30日に最接近すると予測されたため、9月29日、地上からのコマンドにより、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)のエンジンを使用してISSの軌道制御(デブリ回避マヌーバ)が行われました。軌道制御の実施により、スペースデブリはISSに衝突することなく通過しました。
9月29日、古川宇宙飛行士は、起床後すぐに精神運動覚醒検査(Reaction Self Test: RST)を行いました。RSTはISS滞在中における日々の疲労の影響を調べる実験のために行う検査で、ISSミッション中、特に概日リズムや睡眠時間の制限、長時間勤務シフトなどに影響される注意力などの神経行動の変化、精神運動の速度、状態の安定性、衝動性などが客観的に評価されます。
また、前日にISS船内の空調設備付近などに取り付けた、音響を測定するための測定器を回収し、測定器から記録データをダウンロードしました。その後、測定器を片付けました。
「きぼう」日本実験棟に関する作業としては、「きぼう」船内実験室で、多目的実験ラック(Multi-purpose Small Payload Rack: MSPR)の初期動作確認を引き続き行いました。
MSPRの構成機器であるビデオ録画装置(Video Record Unit: VRU)やマルチプロトコルコンバータ(Multi Protocol Converter: MPC)、MSPRのラップトップコンピュータなどを起動し、ISS支援コンピュータ(Station Support Computers: SSC)からUSBメモリのウィルスチェックを行った後、MSPRのUSB通信回線の確認を行いました。その後、構成機器の電源を落としました。
メンテナンス作業としては、月1回実施する「コロンバス」(欧州実験棟)の可搬型ワークステーション(Columbus Orbital Laboratory Portable Workstation: COL PWS)のラップトップコンピュータのバッテリチェックと再起動を行いました。各バッテリの充電状態を記録して、それぞれの性能を確認しました。
その他の作業として、「デスティニー」(米国実験棟)で所在不明となっている物資輸送用バッグ(Cargo Transfer Bag: CTB)#1207の捜索や、プログレス補給船(42P)に積み込む米国のモジュール内のゴミや不要品の収集を行いました。42Pは10月29日にISSから分離する予定です。
また、筑波宇宙センター(TKSC)の「きぼう」運用管制室との定期的な作業確認、ロシアの広報イベントへの参加などを行いました。
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