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古川宇宙飛行士のISS長期滞在に向けた訓練公開(2010年9月03日)
2010年9月1日、筑波宇宙センター(TKSC)にて、古川宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在に向けた訓練のプレス公開が行われ、多くの報道関係者が集まりました。
古川宇宙飛行士は、ISS第28次/第29次長期滞在クルーとして、2011年春頃から約6ヶ月、ISSに長期滞在する予定です。
プレス公開では、最初にJAXA有人宇宙環境利用ミッション本部の荒木参事より、今回行われる訓練の概要と、訓練の対象である温度勾配炉(Gradient Heating Furnace: GHF)について説明が行われました。
GHFは、「きぼう」日本実験棟船内実験室に設置される勾配炉実験ラックにある実験装置で、半導体材料の結晶成長実験などを行うための装置です。勾配炉実験ラックは、2010年度冬期の打上げが予定されている宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)2号機でISSに運ばれます。
荒木参事による説明の後、訓練が開始されました。古川宇宙飛行士は、GHFのモックアップ(訓練用の実物大模型)を使用して、GHFの設定作業や、実験で使用する試料カートリッジをGHF内部から取り出し、地上に回収するために梱包する作業などの手順を、手順書(Operations Data File: ODF)に沿って確認しました。
GHFの設定作業を行う際、訓練に使用するシミュレータが設定通りに動作せず、一時訓練が中断されましたが、古川宇宙飛行士は訓練を担当するインストラクタと状況の確認を行い、ほどなく訓練を再開しました。古川宇宙飛行士は、実際の作業でもこのようなことは起こるが、地上の管制員と状況確認を行い、適切に対処することができると報道関係者に述べました。
訓練終了後、古川宇宙飛行士は報道関係者からの質問に答えました。ISS長期滞在を控えた心境について、古川宇宙飛行士は、「医師として、ISSの運用者として、宇宙でいい仕事をしたいと思います」と抱負を語りました。また、訓練に関する質問に対しては、実際に宇宙の微小重力環境で作業を行う場合は、作用・反作用の問題で体を固定するなどの工夫が必要なため、地上で作業を行うより時間はかかると思うが、今回の訓練で宇宙でもうまくやれそうだと自信が持てたと述べました。
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