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古川宇宙飛行士の作業状況(2011年11月 1日)
10月31日、古川宇宙飛行士は、週に1度の骨量減少・尿路結石予防対策実験として、ビスフォスフォネート製剤(アレンドロネート)という骨粗しょう症の治療薬を朝食前に摂取しました。
また、精神運動覚醒検査(Reaction Self Test: RST)を行いました。RSTは国際宇宙ステーション(ISS)滞在中における日々の疲労の影響を調べる実験のために行う検査で、ISSミッション中、特に概日リズムや睡眠時間の制限、長時間勤務シフトなどに影響される注意力などの神経行動の変化、精神運動の速度、状態の安定性、衝動性などが客観的に評価されます。検査は5分間のテストで、1日に2度、起床後と就寝前に行います。
この日はISS内の飲料水を分析するための作業を複数行いました。有機炭素分析器(Total Organic Carbon Analyzer: TOCA II)を使用し、水再生システム(Water Recovery System: WRS)の水の分析のため、サンプルの採取を行いました。分析結果はコンピュータを通して地上に送信されます。
また、「トランクウィリティー」(第3結合部)で飲料水供給装置(Potable Water Dispenser: PWD)の水のサンプル採取を行いました。サンプルは微生物採取装置(Microbial Capture Device: MCD)および 大腸菌検出装置(Coliform Detection Bag: CDB)にかけられます。また、分析のために地上に持ち帰る分のサンプルも採取しました。
さらに、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)にある水再生システム(Water Recovery System: WRS)の飲料水のサンプル採取も行いました。
就寝前にはトロピカミドという目薬をさして瞳孔を拡張させ、マイケル・フォッサム宇宙飛行士と検眼鏡を用いて互いの眼の検査を行いました。この検査では専用のソフトウェアに従って検査を行い、地上の専門家の分析のため、眼の画像と映像を保存しました。
その他、自転車エルゴメータ(Cycle Ergometer with Vibration Isolation and Stabilization System: CEVIS)の点検や情動状態(Profile of Mood Status: POMS)についての実験で、アンケートに回答し、地上にデータを送信しました。
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