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国際宇宙ステーション(ISS)

各国の果たす役割

最終更新日:2016年01月04日

各国の役割と担当部門

国際宇宙ステーション(ISS)は、国際パートナ各国がそれぞれに開発した要素(パーツ)で成り立っています。基本的には各要素を担当の国が責任を持って運用し、全体のとりまとめを米国が行います。各要素の打上げには、米国のスペースシャトルやロシアのロケットが使用されます。物資補給には米国、ロシア、ESA、そして日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)が重要な役割を果たしています。

ISSの構成

米国

  • 米国航空宇宙局(NASA)
    NASA

    各国と調整を取りながら、総合的なまとめ役を担当します。提供する要素は、実験モジュール、ロボットアームを設置するトラスという部分、さらに太陽電池パドルを含む電力供給系などです。

  • ロシア

  • 国営宇宙公社ロスコスモス(State Space Corporation: ROSCOSMOS)
    ROSCOSMOS

    一番はじめに打ち上げられた「ザーリャ」(基本機能モジュール)のほか、2つの実験モジュール、居住スペースとなる「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)、搭乗員の緊急帰還機(ソユーズ)などを担当します。

  • ヨーロッパ諸国

  • 欧州宇宙機関(ESA)
    ESA

    ヨーロッパの国々が集まったESAという団体の中から11か国(イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、スペイン、オランダ、ベルギー、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン)が参加し、主に実験モジュールを提供します。

  • 日本

  • 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
    JAXA

    「きぼう」日本実験棟を提供します。物資の補給には「こうのとり」(HTV)を提供します。

  • カナダ

  • カナダ宇宙庁(CSA)
    CSA

    ISSの組み立てや、装置の交換に使用するロボットアームを提供します。カナダはこれまでにも、スペースシャトルで使われるロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)を製造した実績を持っています。

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